「譲る米」って、「みどりの食料システム戦略」に結構あてはまるのでは?とビックリ!

「譲る米」って、「みどりの食料システム戦略」に結構あてはまるのでは?とビックリ!

これが今回のタイトルなのですが、一体どういう事?

一昨日、農業関係者の方と話をしていたら、ひょいっと「みどりの食料システム戦略」という単語が出てきたので、早速検索。

おおーっと、これは。

農林水産省のHPが出てきた。

以下にサイトへのリンクを貼っておくとして。

みどりの食料システム戦略(農林水産省)

さっそくどんな内容のものなのか、見てみる。

いくつか項目があり、

①有機農業

②化学肥料の低減

③化学農薬の低減

④CO2ゼロエミッション化

⑤森林・林業・木材産業

⑥持続可能な調達・食品産業

⑦漁業・水産業

⑧農業生産基盤整備における取組

が中心となる課題のよう。

もう少し具体的に掘り下げてあるのが、以下の概要。

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「みどりの食料システム戦略」の、2050年までに目指す姿として、

①農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現
②化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減
③化学肥料の使用量を30%低減
④耕地面積に占める有機農業の取組面積を25%、100万haに拡大
⑤2030年までに持続可能性に配慮した輸入原材料調達の実現
⑥エリートツリー等を林業用苗木の9割以上に拡大
⑦ニホンウナギ、クロマグロ等の養殖において人工種苗比率100%を実現 等

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その趣旨は、

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我が国の食料・農林水産業は、

気候変動やこれに伴う大規模自然災害

生産者の高齢化や減少等の生産基盤の脆弱化

新型コロナを契機とした生産・消費の変化への対応など

大変厳しい課題に直面しています。

一方、様々な産業で、

SDGsや環境への対応が重視されるようになり、

我が国の食料・農林水産業においても的確に対応していく必要があること、

また、国際的な議論の中で、

我が国としてもアジアモンスーン地域の立場から、

新しい食料システムを提案していく必要があることから、

農林水産業や地域の将来も見据えた持続可能な食料システムの構築が急務の課題となっています。
このため、農林水産省は、

食料・農林水産業の生産力向上持続性両立をイノベーションで実現するため、

本日「みどりの食料システム戦略~食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現~」を策定しました。

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分かりやすい様に、改行してみた。

今回のタイトルは

「譲る米」って、「みどりの食料システム戦略」に結構あてはまるのでは?とビックリ!

なのですが、これは、最初の率直な感想。

内容を見てみると、「あてはまる」というよりも、「かすっている」の方が適切な感じがする。

先の概要を、お米農家に当てはまるだろう項目だけ残してみると、

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「みどりの食料システム戦略」の、2050年までに目指す姿として、

①農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現
②化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減
③化学肥料の使用量を30%低減
④耕地面積に占める有機農業の取組面積を25%、100万haに拡大
⑤2030年までに持続可能性に配慮した輸入原材料調達の実現
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2050年までとあるので、今が2021年。

つまり、あと29年のうちに、という事。

どのように農業の世界が変わるのかわかりませんので、ここ5~10年のことを想像していく。

一つ一つ見ていくと、

①農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現

今の農機具、機械をみても、CO2ゼロは難しい。

電気草刈り機だと馬力と、継続時間、コストが合わない。

草刈り機、動力噴霧器、動力散布機は、ガソリンの混合油で動く。

田植え機、コンバイン、トラクターも、排ガスがクリーンになるようになってきているが、軽油が必要。

軽トラ、1トントラック、2トンダンプ、ガソリンや軽油がやはり必要。

重さも、苗や、肥料など、車載重量ギリギリまで乗せるから、馬力が必要だし、燃料なしでは考えられないような気が。

だけれども、なるべく稼働時間を減らし、CO2削減はできる。

特に「譲る米」では、代かきを一回に減らし、トラクターの稼働時間を減らしている。

畦の草刈りは、草刈り機でせずに、除草剤噴霧で、燃料の削減をしている。

草刈り機で行う草刈りは、聞こえがいいが、実際に多くの燃料を使う。

チェーン除草というと、聞こえはいいけども、やった分だけ、田植え機からCO2は排出されている。

田んぼに、草は一時生えにくくなるが、大気中にバラまかれるCO2は増えていく。

「みどりの食料システム戦略」のパンフレットに、チェーン除草が紹介されているが、それは農薬を減らせるという所でだ。

CO2ゼロエミッション化を同時に掲げながら、CO2を排出する田植え機での使用写真が掲載されている。

チェーン除草のチェーンの部分は、一日もあれば簡単に作れる、みたいなことも書いてあった。

「矛盾している、、、」と一人で感じたが、資料や概要を策定する方々が全員、現場を知っているはずがないのは当たり前なので、きっと聞こえのいいものを、訴えかけやすい様に掲載しているのだろうなぁ、と納得した。

話は戻るが、田んぼに、草は一時減るように見えるが、大気中にバラまかれるCO2は確実に増えていく。

本当に「これが自然派」農法なのだろうかと、たびたび一人で悩む。

CO2をまき散らして、自然栽培、無農薬農法、体に良い、と本当にそうなのだろうか。

個人だけ見れば、そうかもしれないけど、私たちを取り巻く自然環境を見た上で、実際はどうなのだろうか。

こんな疑問は、実際に本気でやっているから悩んでしまう事なのだけれども。

やってみない人には、出ない悩みだ。

「譲る米」は、その悩みを減らそうと、悩みに悩み、考えた末、出来上がった。

先ほども言ったが、代かきを2回から1回に減らし、トラクターの稼働時間を減らした。

肥料散布はトラクターでするが、燃料の消費は全く違う。

「譲る米」の畦畔の除草は、草刈り機を用いず、除草剤をかけている。

草刈り時に消費する燃料と比べると、本当に少なく済む。

CO2ゼロの実現は、今の所見えていないが、確実に減らせている、最小限にしている自信はある。

 

②化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減

リスク換算の定義は、勉強不足でよくわからないが、「譲る米」では殺虫目的の農薬は使用していない。

つまり今、危険視されている、ネオニコチノイド系の農薬は、一粒も使っていない。

元気で健康な土で育っている、稲も穂も元気で健康になるのか、だからと言って、それがどうして、害虫の被害を受けないかは、正直理屈はわからないが、ただ言えることは、確かにそうなっているという事だけ。

カメムシの被害はゼロではないが、色彩選別機で取り除けるぐらいの少量で収まっている。

ここまでいいながら、黒い斑点のあるお米が混ざっていたら、すみません。

色彩選別機の選別をも逃れた貴重なものとして、その米粒に出会えたことに感動して頂ければ嬉しいです。

「譲る米」の圃場内で使用している農薬は、除草目的のものだけで今の所すんでいます。

石川県の慣行栽培の農薬の使用回数は、22回で、特別栽培米は、その半分の11回以内。

「譲る米」は、令和2年産で4回、令和3年度産で5回だけです。

特別栽培米の基準の、さらに半分の農薬の使用回数で育ったお米が「譲る米」です。

「特栽米の中の特栽米なんだ!」と叫びたいくらい!

「化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減」のリスク換算の意味は分かりませんが、上記の意味あいでは、「譲る米」は、確実に化学農薬の使用量を50%低減できています。

リスク換算の意味合いが、ネオニコチノイド系農薬の事であれば、「譲る米」は「化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減」に合致しています。

譲る米の、慣行栽培、特別栽培米の基準

譲る米の、慣行栽培、特別栽培米の基準

③化学肥料の使用量を30%低減

「譲る米」は、圃場内では化学肥料を使用しておりません。

使っているのは、廃棄野菜や果物と米ぬかを再利用した、有機肥料だけです。

(「譲る米『夢』」は、田植え時に根の活着目的で、普通の有機肥料を少量足しました。

「譲る米」の肥料の原料2

「譲る米」の肥料の原料2

「譲る米」の肥料の原料1

「譲る米」の肥料の原料1

今年は苗箱づくりの段階で失敗しましたが、有機肥料の苗箱で補いました。(農薬を使わないコシヒカリと同じ苗)

仮に化学肥料の苗箱を使用したとしても、楽に30%以下におさまります。

(「譲る米『夢』」は、特別栽培米として販売させて頂いている、「夢ごこち」と同じ苗箱ですので、化学肥料を使ってはいますが、30%以下におさまりまっています)

こういうことで、「譲る米」は、「化学肥料の使用量を30%低減」にかなっています。

譲る米の肥料散布

譲る米の肥料散布

④耕地面積に占める有機農業の取組面積を25%、100万haに拡大

ちょっとこれは、「譲る米」だけでは考えられないので、弊社の場合の作付けの割合から見ていきます。

資料の精査不足で、有機農業の定義がわかりませんが、特別栽培米を有機農業としたならばの話で、進めます。

弊社の場合、作付け全体の面積と、特別栽培米の面積を出してみると、有機農業の面積が全体の33%もありました。

日本全体の現状はわかりませんが、割合的には弊社は、あてはまります。

今の現状を維持、または、さらに増やしていければ、国の目標に貢献できます。

 

⑤2030年までに持続可能性に配慮した輸入原材料調達の実現

これは、米農家にとっては、肥料の事なのかなぁ、と想定すると、これは肥料製造会社さんや、肥料販売会社さん、JAさんの努力によるところと感じます。

いち米農家では対策できないことかな、と。

 

とうことで、「みどりの食料システム戦略」の概要の中で、

「譲る米」が今の段階で貢献出来ていることをまとめてみると、

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①農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現

ゼロは無理だが、削減できている。

②化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減

50%低減できている。

③化学肥料の使用量を30%低減

30%低減できている。

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こういう事から、「みどりの食料システム戦略」を知った時、

おこがましいかもしれないけど、

「譲る米」って、「みどりの食料システム戦略」に結構あてはまるのでは?

と、ビックリした。

他にも項目はあるけれど、自分個人じゃどうしようもない事を、どうにかしようとしても意味ないので、自分が努力でどうにかできる項目だけをみて、そう驚いた!

国の施策に合っているというよりも、私の求めていたものが、こだわっていたことが、今世界が求めていることと近かったことが、とてもうれしかった。

それに貢献できているという実感が得られたことが、嬉しかったんだと思う。

私が「譲る米」に込めた想いと望みは、

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「『譲る米』に込めた想いと望み」、その目指す姿として、

◆次世代に繋がる農業従事者を育てる、ことはもちろんとして、

◆次世代に生きた土を繋げる。

◆次世代に生きた環境を繋げる。

◆次世代に生きた生態系を繋げる。

そのために、

①CO2を極力減らす。

②燃料の消費を少なくする。

③化学農薬の使用量を極力減らす。

④化学肥料の使用量をなくすか、極力減らす。

⑤廃棄野菜や果物を再利用した有機肥料を使う。

⑥もともと日本の土壌にいた優秀な土壌菌の入った中熟肥料を使う。

その結果、

気候変動に強いお米

病気や害虫に強いお米

食べたら、元気の出るお米

黒い点、黒い粒のない、綺麗なお米

玄米でも安心して食べられるお米

離乳食にも安心して食べさせられるお米

となる。
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このような感じ。

環境保全型農業

循環型農業

次世代継続型農業

持続可能型農業

と、一言で言えば、ビシっと決まる気もするのだけれども、抽象的な中でも少しでも具体的にしたくて、この様にまとめてみた。

ということで、

「譲る米」って、「みどりの食料システム戦略」に結構あてはまるのでは?

「あてはまるのでは」と思ってしまったことを、この記事を見て頂いて、許して頂ければと思います。
そんなこんなで出来上がったのが、この「譲る米」です!
譲る米パッケージ

譲る米パッケージ

譲る米『夢』パッケージ

譲る米『夢』パッケージ

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