No.322 2022.07 猛暑だとお米はどうなる?

猛暑はお米にとっても過酷な状況であり、様々な影響が出ます。

例えば、出穂期の穂がでた直後に気温が高いと米粒が白濁し減収や品質低下となる「白未熟粒」が発生します。また、出穂期及び登熟期に気温が高いと米粒の内部に亀裂を生じる「胴割れ米」が発生します。コメの品質は1等米、2等米、、、と分けられ、白濁したり、粒が小さかったり、細かったりすると等級が下がってしまいます。猛暑といわれた2010年と2019年には、例年と比べると1等米の比率が大きく低下しました。今年も品質の低下は避けられないのでしょうか??

近年、高温でも収穫量や品質の低下が発生しにくい品種が開発されており、少しずつ広がっています。とはいえ、既存の品種の需要が高いこともあり、普及には時間がかかるようです。気候変動のスピードにおいていかれないよう普及することを期待します。