No.320 2022.05 農業におけるドローンの活用

ドローンと聞いてもあまり驚かなくなってきた今日この頃ですが、ドローンはいろいろな分野で実用化が進められており、農業の分野においても様々な用途で利用されています。ドローンとは無人航空機、人が搭乗しない航空機のことでUAV(Unmanned aerial vehicle)やUAS (Unmanned Aircraft Systems)とも呼ばれています。

農業分野において、従来から無人のラジコンヘリなどにより薬剤などを散布していましたが、昨今、ドローンを活用したスマート農業がさまざまな目的で期待されています。

昨年、ばんばでは、『ドローンを用いた水稲生育診断の実証実験』に協力させていただきました(月刊誌『測量』参照)。ドローンによる空撮で、衛星写真に比べ、解像度の高い圃場写真が撮ることができます。これらの画像を用いて、生育のばらつき、倒伏・病害虫被害状況、土壌の状態などを把握することが可能です。将来、このようにして稲の生育診断を行うことで、生育状況をデータ化(可視化)し、環境負荷の低減や生産性、品質の安定に役立つことを期待します。