ばんばの米づくり
譲る米『夢』へのこだわり
野菜で育ったお米「譲る米『夢』」の8つのポイント
「譲る米『夢』」の 《肥料》と《農薬》への こだわり!
●お弁当用の冷めても美味しいご飯を探していた!
●安心できるお米を食べたい!
●赤ちゃんの離乳食にも安心して使えるお米を探してた!
●せっかく玄米をカミカミして食べるなら安全なものを食べたい!
●急かされずマイペースで育ったお米本来の味を楽しみたい!
●品質と価格に納得できるお米を食べたい!
●お米の甘みと香りを楽しみたい!
●家で落ち着いて食べるお米ぐらい少しこだわったいいものを食べたい!
「譲る米『夢』」とは?
土を活かすもの、体も活かす!」
のメッセージを込めて、米作りの命、土づくりから栽培方法を見直して取り組んだ結果生まれたお米が「譲る米」でした。
何から何に、何を「譲った」のか?
それが由来です。
どういうことか。
「私が作ったお米」ということは、その通りなのか?
この平凡な何気ない疑問が、このお米の原点です。
なぜならば、種を蒔くのは人だけど、芽を出すのは種自身の持つ力です。
水田に移植するのは人ですが、それから穂が実るまで生長するのは、これまた稲自身の力です。
その証拠に、肥料をやらない自然栽培でもしっかりと穂は実ります。
そこで改めて、「誰が作ったお米」なのでしょうか?
明らかに米を作るのは稲自身の力です。
そして「私」は縁あってそのお手伝いをさせて頂いているだけ。
そう思うと「私が作ったお米」と言うのは、少し気恥ずかしく感じてしまいます。
「稲がお米を作る」というのは当たり前ですが、お米の栽培をしていて気付いたことがあります。
ここからが、米作りで私が面白いと感じるところです。
無施肥の自然栽培で、5年以上続けてきた田とそれ以下の田では収穫量が違ったのです。
肥料をやらないのに、なぜ収穫量が違うのか?
???でした。
その違いは何なのか。
私どもの自然栽培では、木村さんからのご指導を参考にさせて頂いています。
その自然栽培では、土壌の環境をよくすること、そのために土壌中の微生物を増やすことを大切にしていると、私は感じています。土壌中の微生物、つまり土壌菌です。
そこから私なりにヒントを得ました。
「人がお米を作る」のではなく、「土壌菌がお米を作る」
「人が作った」お米でもいいのですが、もう一歩踏み込んで「土壌菌が作った」お米へと、主体性を譲る。
米作りの原点に立ち返り、その思いを忘れず今後の農業に取り入れていきたいと思っています。
土壌菌が増えると、どうお米が変わる?
私からは一言、「それは食べてみて、その方が感じること!だから、まずは食べてみて!!」ということです。
その方により、甘さ、うまさ、触感、ツヤ、香りの感じ方は異なるからです。
せっかくなので私個人の感想を言わせて頂くと、ツヤ、甘みに関してはかなり満足しています。妻も「すごいツヤツヤや!」と驚いていました。
私は「譲る米農法」で育てたお米の特徴は、ツヤ、甘み、そして香りにあると感じますし、何よりも農薬を極力抑えることから生まれる『安心感』が根底にあると思います。
土壌菌をどう増やす?
しかし田を育てることは、言葉を変えると、微生物をバランスよく増やすこと、それは決して容易なことではなく大変なことです。
それは継続していくことが大変ということです。
ではどうしたらもっと容易に、継続可能にできるのか?
どうしたらもっと簡単に土壌菌を増やすことができるのか?
これはなかなかの、なかなかの難題でした、、、。
悩む日々が続きましたが、ふと気付いたのです。
ヒントは日常生活にありました。
それは毎日のように食べているヨーグルトでした。
栄養を吸収する大切な部分である腸。その腸内環境を良くするために乳酸菌を食べていました。
しかも1種類だけでなく、いろいろな種類の乳酸菌を摂るように心がけています。
さらに腸内環境に良いと言われる、いわゆる発酵食品、キムチや納豆、漬物も食べるようにしていました。
腸内でなかなか増やせないから、外からそれを摂取する。
!!!っ!
田も一緒ではないのか!
田の中で増やすのが難しいのなら、外からバランスの良い土壌菌を取り入れたらいいのではないか!
そこで、頭を切り替え、バランスの良い土壌菌を探し求めました。
そうしてようやく、ようやく探し求めていたものに出会えたのでした。
品種は何か?
お客様から驚きの声を頂く弊社の実力派看板商品の一つ「夢ごこち」です。低アミロース米なので、モチっとした食感が特徴で、冷めても美味しいお米です。
「幻のお米」「究極のお米」
「お米好きの方であれば、一生に一度でいいから食べてもらいたい」と言われるほどです。
その食味の良さは、まさに「究極」。 「幻」と言われるのには、まだ理由があります。
●種が、コシヒカリの6倍の価格がすること。
●栽培に適した土地が少ない。
●栽培が難しい。
●収穫量が少ない。
●作る米農家が本当に少ない。
お米の食味のポイントは、
●粘り(モチモチ感)
●柔らかさ
●甘み(噛めば噛むほど口に広がる)
●冷めてもおいしい(さらに際立つご飯の甘さ)
●冷凍・再加熱でも食味が低下しにくい。
環境には優しいの?
土壌菌については、もともと自然界に土壌菌として存在しているものなので、環境を傷つけることは一切ありません。
それどころか、元気な環境へと繋がる第一歩になって欲しいと願いを込めています。
農薬の使用は少ない?
弊社の、自然栽培米、農薬を使わないこしひかり、特別栽培米、慣行栽培のいいとこ取りをできないのか、と考えました。
もともと、「今年(令和2年)生まれた我が子の離乳食にも安心して食べさせられるお米を!」という思いも込めて栽培を企画・始動しましたので、どなたでも安心して召し上がって頂けます。
以下が除草剤の使用目的と使用した時期、ご安心頂ける理由です。
【除草剤(農薬)の仕様時期】(参考:令和6年産 田植えは5月3日、稲刈りは9月1日)
使用箇所 | 使用目的と使用した時期 | ご安心頂ける理由 | 回 | ||
水田内(苗に接触する) | 5月21日 (雑草対策) 【3回】 |
5月3日 (虫・病気対策) 【3回】 |
その後なし | ⇒穂の形成時には農薬に触れないから大丈夫! | 6 |
畦畔(苗に接触しない) | 4月 【2回】 |
6月 【0回】 |
7月末 【1回】 |
⇒水田内に入らないから、そもそも問題ない! | 3 |
合計 | 9 |
令和4年度産には、6月にホタルイ・ヒエ対策の除草剤を使用していますが、来年度生えてこなければ使用しません。
畦畔除草は、畦畔の雑草にかけるためのものなので、水田内にまくものではないので、稲に触れず実るお米に影響を与えません。
なんと、驚くことに「譲る米『夢』」は、水田内で6回しか農薬を使用しておりません!!
どれだけスゴイ事なのか、石川県の慣行栽培と特別栽培米の農薬の使用回数と比較します。
※R6年産は、暖冬のため虫被害が予測され(ハウス内で蛾の産卵も目視したため)、田植時の苗に殺虫、殺菌剤を使用しました。ただし農薬は厳選し、ネオニコチノイド系を含まないものを使用しました。
これは令和6年産の使用状況です。
畦畔は一度、草刈り機で除草しています。
「譲る米『夢』」は、令和5年産から石川県の特別栽培農産物の認証を得ています。
このように極力農薬の使用を抑えて栽培されたものが、「譲る米『夢』」です。
そのため、環境への負担はもちろん、土への負担も軽減でき、次世代に良い状態の生きた土を継承してゆけると信じています。
※「田植え時に3回も農薬を使っているの?」と思われるかもしれませんが、ここはややこしいところで、表現は「回数」なのですが、実際は使用した農薬に含まれる成分の数によりますので、現場では一種類の除草剤を一度しか使用していないのですが、表記の上では「3回」といういうことになります。数だけ見ると多いように感じますよね。
※特別栽培米において、畦畔の除草剤をカウントするかどうかは、その都道府県により異なるようです。
そもそもなぜ農薬を使うのか?
一つは、雑草対策。二つには病気(カビなども含む)や害虫対策です。
一つ目の雑草ですが、雑草の何が悪いのか?この雑草にも水田中、畦畔の2通りがあります。
まず、水田中の雑草ですが、これは雑草に栄養が奪われ、稲が元気に育たず品質や収穫量が十分なものにならないからです。また、種を落とすと来年また生えてくるからです。
次に畦畔の雑草ですが、これはカメムシなどの害虫がやってくるからです。カメムシにお米のエキスを吸われると、お米に黒い点が付きます。品質の低下につながります。また畦畔が草で覆われると幅が分からなくなり、農作業が危険になります。さらには、種も落とします。
最後にこれは大事なことですが、地主の方々からお借りしている先祖代々の大切な土地です。草を生えっぱなしにしたままではみっともなく、申し訳が立ちません。きれいに管理するのも農家の腕の見せ所です。
草刈でいいのでは?と思われるかもしれませんが、時間をかけて草を刈っても2週間ほどですぐに元に戻ります。除草剤であれば、作業時間も大幅に短縮できますし、1か月ほどは生えてきません。
二つ目の病気や害虫対策ですが、天気任せの農業において、どれだけ注意していても、暑さや寒さ、湿度などにより稲が弱り、病気や害虫が発生する場合があります。そうすると、その田のほとんどの稲がダメになることもありますので、品種やその場所によって必要になったりもします。
「譲る米『夢』」では、病害虫目的の農薬は使っていません。土壌菌のおかげで稲が丈夫になるためなのか、病害虫の被害は出ませんでした。
化学肥料は使っているの?
特別栽培米と何が違うのか?
「本当に特別栽培農産物という表記はわかりやすいのか?」という個人的な疑問が今もあります。どういうことかといいますと、特別栽培農産物の農薬の使用回数のカウントの仕方も都道府県により異なったりしますので、上記の比較表のように紹介し、お客様に少しでも分かりやすくお米の栽培方法の違いをお伝えしたいと思っています。
実際、「特別栽培農産物ってどんなものかわかりますか?」と尋ねて、ハッキリと答えられる方は少ないのではないでしょうか。
これからも「お客様に分かりやすく栽培方法を紹介する」挑戦を続けていきます。
お米の等級と商品はどんな感じ?
お米を育てている者としては悔しいですが、その年その年をたくましく生き抜き、育ち抜き、実ったお米です
その年どしの旬の風味を楽しめるのもお米の醍醐味です。
この二重丸のようなマーク「◎」が一等米の証です。
「どうしてこれが二等なの?」と思われる方がいて当然です。
白い米粒ばかりと思われてた方もあるかもしれませんが、全体に含まれる割合をみられます。
ですので、一等米にも当然、乳白の米粒はあります。
わずかでも白い部分が、一粒の米粒にあると乳白判定されます。
数値的な根拠からいいますと、去年よりもタンパク含有率が0.4%低いことも関係していると思います。(令和4年産:コンバインでの計測数値比較)
※お米はタンパク含有率が低いほど、美味しいと言われています。
写真のように「譲る米『夢』」は真空パックではありません。
人気のため令和4年も栽培することになったお米ですので、この機会にぜひお試しください。
土壌菌たっぷりの肥料はどんなもの?
そこに、米ぬかを入れて作られます
さらに、この中に要である土壌菌を加えます。
工程で、75℃で約10時間もの間、熱を加えて撹拌しますので、雑草の種や病気の原因になる菌などがあったとしてもこれで防げます。
↓原料の野菜たちです。(時期によって多少変わります)
↓肥料散布の様子
↓ぶわぁぁ~、と撒いていきます。「いい発酵してるなぁ!」と感じさせる甘いような香りが周辺に漂います。
↓土壌菌入りの肥料が撒かれた様子。
↓土を元気にしてくれる土壌菌の様子(白い部分)
最後に、「譲る米」「譲る米農法」って一言で言ったら、「どんなお米なの?」のご質問にお答えしたいと思います。
ばんばのお米で比較していえば、「特別栽培米の中でも収穫量より、より一粒一粒にこだわった、自然栽培と特別栽培米の中間に位置するお米で、それでいて価格を抑えることに成功したお米」です。
収穫量に重きを置くお米農家さんからすると、「特別栽培米の中でもちょっと贅沢なお米」でしょうか。
「追肥すれば収穫量が増えるのに追肥しないなんてもったいない」と言われるからです。
収量も増え、品質や風味も良ければいいのですが、必ずしもそう繋がるとは、思えないところもあります。
収穫量よりも、これからを見据え、温暖化対策、CO₂削減、排ガス低減、プラスチック削減、廃棄野菜を再利用したエコ栽培、食品ロス削減、生きた土を遺し、他の生き物と共存共栄を図る、環境保全に重きを置いたお米。
稲に追肥などの外的ストレスを与えないように、稲自身の生長速度で育てたお米。
それが「譲る米」であり、土壌菌を主体に考え、その環境を整えるための「譲る米農法」。
そんな誰も挑戦していない、そんなお米の味を楽しみたい、食べてみたい!
そう思わせてくれるドキドキするお米です。
それが、「譲る米」です。