「譲る米」と「譲る米農法」とは? ~一年間の米作りを通して~①

いつもご利用いただき、誠にありがとうございます。

たくさんお米のある中で、ばんばのお米をお選びいただき、本当に嬉しく思っております。

その中でも、今年3月に販売を開始しました「譲る米」ですが、こちらのお米もたくさんのご注文を頂き、本当にありがとうございます。

お米農家ばんばのネットショップ、また、コレゾ店でご利用いただき、本当にありがとうございます。

普通お米は、新しく発売すると、年々少しずつ認められ知られ実績を重ね、少しずつご注文も増えていくものですが、「譲る米」は販売開始直後から、たくさんのご注文を頂いております。

これひとえに、お客様の温かいお気持ちのおかげです。

だけれども気づいてみれば、まだまだ「譲る米」について紹介が足りず、「今までのお米と何が違うの?」と思われる方もあるかと思い、年間を通して、どんな作業を通して、どのように生長して、「譲る米」が出来ていったかを、ツイッターの記事を使いつつご紹介します。

では早速、今食べて頂いているお米が、どうやって育ってきたのか、その軌跡をたどっていきたいと思います。

ツイッターの記事を使いますので、見にくい、分かりにくい所もあるかもしれませんが、どうかご了承ください。

では紹介を始めていきます。

★まずどんな肥料なのか?

一般的な有機肥料は、「つ~ん」とした若干アンモニア的な匂いの残るものが多いです。かなり匂うので、散布中、側を通る小学生が「くさい!」と言って走り去ってゆきます。

この譲る米の特殊有機肥料は、若干甘いような、私個人の感覚なのですが、やんわりしたカレー粉のような香りがします。

実は、肥料の香りが気に入って、「この肥料ならきっと美味しいお米が育つぞ!」と惚れ込んだのも、この肥料を選んだ理由の一つです。

詳しくは、以下の過去の記事からどうぞ。

「野菜と米とのコラボ!!せっかくの野菜を無駄にしない、その栄養をお米に!それが譲る米農法」

★どんな働きのある肥料?

実は、もともと長野県の土壌から発見された、実績のある土壌菌を使った肥料で、この土壌菌自体、野菜はもちろん果樹、お花、ヒラメなどの養殖(餌に混ぜる)で、優れた成果を出しているものです。

「菌」と聞くと、第一印象としてのイメージは悪いかもしれませんが、このような働き者の、頑張り屋さんで、良い成果を出しているものもありますので、譲る米農法をきっかけに知って頂ければと思っております。

★10月、特殊有機肥料の散布!

細かい粉末でもなく、米ぬかのような感じなので、トラクターにこのような作業機をつけて、田んぼに均一になる様に蒔きます。

この一回しか肥料をやりませんので、気合をいれて、均一にまきます。

一部だけなかったり、濃くまいてしまうと、稲が均一に育たないので、大切な工程の一つです。

※令和2年度産は、前年の令和元年ではなく、令和2年の3月に蒔きました。

★5~6ヶ月、ゆっくりと土と土壌菌を寝かせます!

※令和2年度産は、前年の令和元年ではなく、令和2年の3月に蒔きました。ですので、田植えまでの間、2ヶ月ほど寝かせました。

田んぼに、特殊有機肥料を均一にまいた後、トラクターで起こします。

ぬか漬けと同じで、土と特殊有機肥料を混ぜた後、寝かせます。

雨と乾燥と雪で、じっくり寝かせます。

この間、土壌菌が、有機物を無機物に発酵分解し、元気な土壌を、生きた土を作ります。

元々田んぼにいた、土壌菌と、特殊有機肥料に含まれる土壌菌が、共存し、協力し、活きた土を作り上げていきます。これも土壌菌たちのおりなす一つの芸術作品です。私は、そう思っています。

★土壌菌が、じーっくりと芸術作品「生きた土」を作り上げています!

これは令和2年の冬で、令和3年度産は、よりじーっくりと、美味しいぬか漬けの命である、ぬか床のように寝かせてあります。あとは、土壌菌たちの仕事です。

★この気温の中で苗床の土を準備します!
「お米農家の人は冬ゆっくり出来ていいね~」と言われることもありますが、お米農家ばんばではそんなことはありません。苗床の土を、栽培方法ごと作っていきます。

それにしても見てください!!この気温っ!

足元がコンクリートなので、足から冷えてきます。

★栽培方法に合わせて、土を作っていきます!
土を作るといっても、栽培方法に合わせて、有機肥料なのか、化学合成肥料なのか、土壌菌入り特殊有機肥料なのか、ペーハーを整えながら均一になる様に混ぜます。

そして、その育苗床土を苗箱に敷き詰めていきます。

この作業は2人でするのですが、苗箱に土を敷く人は、足から冷え、手も鉄板(ならし板)に体温を持っていかれ、寒さに震えます。

土を箱に入れる方は、汗びっしょりになり、止まると一瞬で体が冷えます。

上記の気温ですから。

でもそんな気温には負けずに、「この床土で元気で健康な苗が育ちますように」というホットな想いを持ち続けています。

★種もみの準備です!
芽を均一に出させる目的のため、熱をしっかりと伝え、また熱をさっと抜くために、作業しやすい様に5㎏の袋に分けていきます。

袋に穴がないか確認し、また、違う品種が混ざらないように、細心の注意を払います!

この作業の時も「この種もみが、元気で健康に芽吹いて育ちますように!」の想いを心で描いて取り組んでいます。

お米の農作業に何年も携わってくると、種もみに触れているだけで、収穫までの生育のイメージが頭をよぎり、「今年はどんなお米を実らせてくれるのかなぁ」と楽しみになります。

★元気な苗を育てるハウスの準備!
稲が風邪を引かないように、隙間がない様にするのがポイントの一つです。

★水温、水量を一定に保つために!
田植え後、水管理をイメージ通りにするために畦の穴をふさいでいきます。

去年から地主の方に任せて頂いた田んぼで、去年一年の水田管理で、畦の弱い所がだいたいわかっていますので、そこに今のうちから土を補強しておきます。土嚢に入れた土をそこまで運び、開けます。

★じーっくり土壌菌たちが育ててくれている「生きた土」!
「譲る米農法」のこの田んぼでは、土壌菌たちが、せっせと土の中で、有機物を無機物に、発酵分解し、土を育ててくれています。

どんな香り、どんな味のお米が育つのか、考えるだけでドキドキして、楽しみです。

個人的に、お米の香りは、特にこだわっています。

★活発に働いてくれている土壌菌たち!
いよいよ「譲る米」の田んぼを耕していきます。

白い土煙がでて、テンションが上がりました!

この年は、この時期雨も多く、そこまで乾いている田んぼはありませんでした。

この田んぼは、よく土が乾いたということなのですが、昔こう聞いたことがあります。

「土壌菌が多く、それでいて活発に働いている田んぼは土が乾きやすい。土壌菌が発酵分解するときに水分を使うから」

土壌菌が元気に土作りしてくれていた、と私は思っています。

★いよいよ催芽!
眠っていた種を起こし、活動を再開させます。

北風と太陽のように、温めてあげると、硬く閉ざしたもみを開いてくれます。

★播種後、育苗器で均一に芽を出させ、そしてハウスへ!
この時までは、ほとんど光を浴びていなかったので、白いままです。

基本、「譲る米」の苗と自然栽培米の苗は同じものを使いたいと思って計画(令和3年現在)しましたが、「譲る米」の令和3年度産の苗作りは失敗してしまい、成功した苗は、優先的に自然栽培米に使いました。

苗が足りなくなった、令和3年度産の「譲る米」は、特栽米である「農薬を使わないこしひかり」と同じ苗で、有機肥料を使ったもので、田植えしました。なので苗については、ご安心くださいませ。

ただ、苗の段階から土壌菌入りのもので育てたいと思っていた私は、悔しさで一杯です。

苗箱のように、底の浅い容器の少ない土の中で、また特に芽出しの段階で、土壌菌を使うのは、結構難しいことで、まだまだ、勉強不足で、これから研究・観察が必要となる部分です。

必ず成功させますので、どうぞご期待ください!

★均一に芽出し出させるのは、本当に難しい!

土壌菌いるの特殊有機肥料の扱いは、本当に難しい!

圃場中でも注意すべきポイントは、いくつかありますが、苗箱の少ない体積でのコントロールは、なかなかに難儀な所です。

ですが、誰もあまり挑戦しないところだから、チャレンジすることに、やりがいがあります!

一般的に使われている有機肥料を使えば、まだ楽なのですが、ここは「譲る米」。本当は、この段階から、土壌菌たちに、譲っていきたい!

お米の場合、水田での除草作業などは、よく紹介されていますが、床土づくりからハウス管理まで紹介している所は少ないと思います。

元気な苗を作れるかどうかで、米作りの90%以上は決まる!という方もいます。

こだわれば手間や悩みがいくらでもでてきます。だからこそ無難に一般的な方法ですることも大切です。

だけれども元気な苗の育成に挑戦したい!一歩踏み出したい!米作りも葛藤の連続です。

★これをみて、ようやく、ほっと、一安心。

ちゃんと出そろうのか、不安いっぱい、心配いっぱいです。

これを見ると、ほっこり、一安心。胸のつっかえが少し取れた思いがします。

★農薬を使っていないから、病気や害虫に注意したハウス管理!

消毒などの農薬を使っていないから、その苗ごとにハウスごとに、管理方法を変えて、元気な苗育成に取り組んでいます。

どの苗も気を抜けるものもなく、手も抜けないのですが、特に、自然栽培、農薬を使わないこしひかり、譲る米の苗の育成には、気を遣います。

このプール育苗も、元気な苗の育成ポイントの一つです!

★お米農家ばんばの地域の水の性質!

稲作では、土も土壌菌も稲自身も大切ですが、水も大切です!

さて、お米農家ばんばの地域の水質はどうなのでしょうか?

家のポットの中を見てみると、、、

ミネラル分が豊富な地域になっています。豊富なミネラル水で育ったのが、ばんばのお米です。

魚沼産コシヒカリなど、朝晩の温度差がある所のお米は、美味しい、と一般的に言われます。

「美味しいお米で思い浮かべる県名は?」と聞かれて、「石川県」と即答する方は少ないというか、いないのではないでしょうか。

そんな中、お米農家ばんばのお米は、平成11年よりインターネット通販を開始して今年で22年目(令和3年現在)になります。

22年間、多くの方にご信用頂き、多くの有名ブランドがある中、ばんばのお米を選んで頂きました。

そのおかげで今まで米作りを続けてくることができました。

そのお客様から信頼頂ける美味しい、満足いただけるお米の秘訣の一つが、この水にあると思っています。

★この水のキラキラと、せせらぎ!

個人的に、水の流れるせせらぎの音と、キラキラを見ながら、一日中ボーっとしていたい、そんな思いがあります。

酸素を多く含んだ澄んだ水。この水が、譲る米の風味にも大きな影響を与えていると思っています。

川の流水を見ているだけで、美味しいお米ができる予感がします。

★ギリギリまで、土を乾かしておきたい「譲る米農法」

ギリギリまで、最大限、土壌菌に活躍してもらうために、代かきのギリギリまで水を入れるのを待ちます。

★しっかり土の中にも酸素が含まれていた証拠!

土壌菌を活躍してもらうためには、酸素が必要です。ぬか漬けと同じです。ぬか漬けも酸欠にならないようにこまめに糠を混ぜます。

それは田んぼの中でも同じです。ぬか床のように、酸素と土と土壌菌と特殊有機肥料をしっかり混ぜることが大切になってきます。

空気が出てきたことにより、「密閉空間になってなくて良かった」と安堵します。

意外に思われるかもしれませんが、こういった意味で、土も生きています。「生(活)きた土」を次世代に遺したい!というのはこういう土です。

この様に、「譲る米」の元気な苗と、苗を植える土壌の準備が、最高のタイミングで整いました!

さて、いよいよ次は田植えです!

 

お米も鮮度そのままの真空パックにてお届けしています!

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