ほぼ同じ時に田植えをしたコシヒカリの今。栽培方法でこれだけの違いが出るんです!

平素よりばんばのお米をご利用いただき、誠にありがとうございます。

雨が続き、気分が上がらない毎日ですが、食べたら元気になる、エネルギッシュなお米をお届けしていきます!!

自分で書いていてなんですが、まるで、〇〇パンマンみたいっ!

今日は、弊社自慢のお米たちと比較して、「譲る米」の魅力をお伝えしていきます!

そこで本日のテーマは、

「ほぼ同じ時に田植えをしたコシヒカリの今。栽培方法でこれだけの違いが出るんです!」

という事にしました。

今回比較するのは、弊社自慢の、自然栽培こしひかり、譲る米、農薬を使わないこしひかり、の3種です。

これらはいずれもコシヒカリ100%です。

アキラ100%と同じ、100%です。

田植え後6週間ちょっとです。

まずは、写真を見て頂きましょう。

本当は、写真を見せてどれが、どのお米でしょうか?

としたかったのですが、ズバズバっと話を進めていきたいと思います。

これがそれぞれの写真です。

【自然栽培こしひかり】↓

自然栽培こしひかり

自然栽培こしひかり

【譲る米】↓

譲る米こしひかり

譲る米こしひかり

【農薬を使わないこしひかり】↓

農薬を使わないこしひかり

農薬を使わないこしひかり

農薬を使わないこしひかり、が、断トツ大きな株になり、丈も高くなっているのが見てとれます。

これが有機肥料とはいえ、元肥、追肥などの肥料のなせる業です。

実際は、稲だけではなく、ヒエもたくさん生えています。写真では見分けがつきませんが、稲のふりしてヒエがたくさん生えています。

稲も大きくなるけど、雑草も大きくなる。稲だけ大きくなるという都合の良い事はないんです。

写真では、自然栽培も譲る米も同じような生長速度に見えます。

実際は、譲る米の方が、少しだけ高さがあり、分げつが進み、株数も少しだけですが多いです。

自然栽培米は、肥料は一切与えません。

「それなのにどうして生長できてるの?」と思われると思います。

それは、それまでの、昨年より過去の稲の藁や根っことか、田んぼに生えていた草とか、オタマジャクシや、小さな生き物たちの死骸などの有機物が、土壌菌により無機物に発酵分解され、栄養分になっているからです。

もっといえば、土の中の土壌菌たちが、空気中の窒素を、土の中に取り込んでくれることもありますし、また、空気中の窒素が、雨などで土の中に入ってきたりして、土の中の窒素分を補充してくれます。

窒素は、葉肥(はごえ)とも言われ、葉や茎を生長させるものです。

見た目として、葉が茂り、緑色も濃くなります。

米農家さんとの話の中で、「雨が降ると稲に色が出る」「雨の後は色が濃くなる」とでてくるのは、雨が空気中の窒素を稲に届けてくれるからです。

まぁ、葉が水でぬれると、色が鮮やかに見える、という事もありますので、その辺はケースバイケースです。

こう聞くと、「譲る米は、追肥をしないだけで肥料は入れているのに、どうして、生長が自然栽培と同じくらいなの?」と思われるかもしれませんが、じっくりじーっくり、目では見えませんが、土の中の根っこから、植物の基礎から元気に健康的に育てていきたいと思っていますので、そうできる野菜を再利用した肥料を使用しています。

去年なんて初めてでしたから、他と比べると、じーっくりし過ぎじゃないか、と心配になりましたが、いつの間にやら気付けば、一本一本が太い、立派な株になっていました。

マイペースで株を増やす「譲る米」

マイペースで株を増やす「譲る米」

これは令和2年度産の「譲る米」ですが、7月31日の写真ですね。

これから3週間ほどで、一気に株を増やす「分げつ」が進み、全体的に大きくなります!

ここの生長パワーが、米作りの中でも、私自身、稲から元気を分けてもらう所です。

稲のエネルギッシュさが、私もエネルギッシュにしてくれます!

バネも伸びるためには、縮まなければならないように、「譲る米」や「自然栽培米」にとっては、今が、その時です。

見てる側は、わかってはいても。かなりハラハラドキドキしちゃいますけど。

少し前に、仕事後に社長から電話があり、「何事か」と思ってでたら、「自然栽培大丈夫かな、生長していないんだけど、、、」という内容。

毎年、稲を自分なりに、観察・研究している私からしたら「去年も、その前も、こんな感じやったよ。逆に今年は田植え時の苗が長かったから、これでも丈はある方だよ」と答えるしかありませんでしたが。

慣行栽培などの、元肥、追肥をして育っている稲をみていると、わかっていても、どうしても不安になってしまうほどの成長速度なのです。

今が見守りの、耐え時です。

「きっと今、土壌にいる菌も頑張って、分解・発酵しているし、稲も精いっぱい根を張り巡らし、根酸を出し、栄養を吸収しようと努力しているに違いない」とイメージして、見守っています。

せっかくなので、「自然栽培米」と「譲る米」の違いですが(これはあくまで私個人の見解ですが)、自然栽培は何年もかけて土壌菌を増やします。土壌菌が増えるほど収穫量が増えると考えられるためです。収穫量が取れるまでには何年もかかります。ですがこれはなかなか他の人が真似できないことです。

対して「譲る米」は、土壌菌を外から入れます。もちろん、環境に優しい、昔からいて実績のある頼もしい土壌菌たちです。同時にもともといた菌たちとの共存ができるように、野菜や糠などを使った中熟状態の肥料を入れます。(これが一般的な微生物資材や、有機肥料と違う所です)

これならば、何年も時間をかけずとも、土壌菌が増え、収穫量を得ることができます。これならば、「これから環境に優しい、自然農法に近い農業をしたい!」という農業従事者が表れても、すぐに真似ることができます。こういった取り組みを実践される方々が増えれば、環境にも優しく、自然の生き物との共存、CO2削減、食品ロス問題への取り組み、温暖化防止、何より「次世代に生きた土を残したい」という願いの実現に繋がります。

自然栽培でお米を育てることは、挫折している方も多いと聞きますが、当然のことで、本当に、金銭的、体力的にも継続することは難しいことですから。

一言でいえば、「譲る米」を育てる「譲る米農法」では、何年もかけずに自然栽培に近い環境で稲を育てることができ、誰でも収量を安定させ、誰でも取り組むことができるという事です。

そのためには、私自身が、もっともっと工夫研究努力をしていかなければならないと思っています。

もののついでに、余談ですが、自然栽培米を作っている私だから言えることかもしれませんが、「自然」とはいうものの、かなり「人工」的な手間が加わっています。

「自然」とは何を指して「自然」といっているのか、炎天下で草取り、雨の中での草刈りをしていて、頭がボーっとしてきた時に、ふと疑問がよぎります。

皆さんは、「自然栽培」の「自然」とは、何を指していると思われますか?

お米作りをしたことのある方や、お米の歴史を知っている方は、ご存知かもしれませんが、そもそもお米は、人の手なくして、自然界で育つことはありません。

正確に言うと、稲はある程度細々と育つかもしれませんが、お米はほとんど取れないように思います。

元々雑草の方が強いうえに、無施肥で、無農薬で育てるとなると、栄養分が少ない環境で、稲が育つ前に雑草がその栄養を吸い尽くし、稲よりも高く生長し、稲を覆い、稲の受けるべき光をも奪います。そうなると、稲は栄養も取れず、光合成もできず、生長自体することができなくなります。

つまり、自然界に種を蒔いただけ、せめて田植えまでは譲歩しても、自然界では、稲は一人では生きてはいけないのです。

さて、ここまで聞いて頂いたうえで先ほどの質問。

皆さんは、「自然栽培」の「自然」とは、何を指していると思われますか?

農薬を使わず、肥料を与えずに、それを補うために人の労力を最大限かけて育てたお米、それが稲作の「自然栽培」の実態のような気がします。

もちろん、人間の労力で、いろいろな露払いをしていますので、稲自身も最大限の力を発揮させることができ、稲自体の持つポテンシャルで育った、「純粋なる素朴なお米の味」を楽しめる、味わうことのできる、なかなかに素晴らしいお米であることは、今更私なんかがいうまでもないことです。

「稲の本質の味を知る」これはなかなかに得難いものです。今、「素材の味を知る」ことを大切にし、野菜も、最低限の調理だけでだすお店があることは、TVなどで知っています。素材の味をそのまま生かす調理法の開発も本当にすごいことだと思います。話が少しずれましたが、そういった意味で「本当の素材の味」は自然栽培にかなうものはないように思います。

ただ、なかなか真似できない。それが、自然栽培で育てるお米でもあります。

そういった事もあり、農作業しながら稲やお米を毎日見ていると、よっぽど「譲る米」の方が自然栽培に近いのでは?と思ってしまいます。

土壌菌を入れ、肥料も野菜や果物、糠を使った特殊肥料。それを耕耘前に土にすき込んで休ませる、寝かせて、土壌菌を活性化させ、ぬか漬け効果で土壌の旨みを引き出す。適度に適切にタイミングを見計らい最低限の農薬を使い、雑草を抑え、その大地の旨みを稲だけに吸わせ、その醍醐味を米粒一粒一粒に閉じ込める。

刈り取り時期、乾燥に細心の注意を払い、その醍醐味をさらに一段階上に引き上げる。

適切な収穫量で、最高の品質のお米を、真空パックで、鮮度そのままで、お客様の食卓にお届けする。

そして食べて頂いたお客様に、安心、元気、健康をお届けする。そしてエネルギッシュな日々を送って頂く!

そういったお米の育つ環境を整えて見守ってあげるのが、「譲る米農法」。その農法で育ったものが「譲る米」。

人件費、燃料費、機械の消耗品費が「自然栽培」ほどかからないので、「譲る米」は、販売価格もギリギリまで抑えることができる。

これが、弊社自慢の「自然栽培米」と「譲る米」の違いです。

次に、100%有機肥料で育てている「農薬を使わないこしいひかり」と「譲る米」の違いに、進んでいきたいと思います。

私は、自然栽培米、農薬を使わないこしひかり、を始め、全てのお米の栽培、農作業の全工程に携わっていますが、「譲る米」は、基本私一人で観察研究、構築をしていますので、この後の文章も、そういった私の個人的な意見だと思って読んで頂ければと思っています。

「農薬を使わないこしいひかり」と「譲る米」の大きな違いは、農薬を使うか使わない点でしょうか。

今の農薬は、技術が進んでいるので、適切な量・適切なタイミングで使うと、農薬の化学成分が残らない、というものも多いです。

なので、私は「譲る米」も「ずばぬけ」も「夢ごこち」も、普通に我が子の離乳食に使います。

ただ、農薬を少しでも使っている、のと、使っていないでは、消費者の方からすると安心感が全く違う、というのはもちろんだと思います。

ただ、「農薬を使っていない」といっても、田植えしてから稲刈りの間、使っていないだけで、それ以外の期間に使っている場合もあるかもしれませんので、そのお米農家さんに確認が必要な表現だとは感じています。

なので、私は、「譲る米」は特別栽培米のガイドラインからすれば、特栽米として、特栽米を前面に押し出して販売できますが、その表現はやめて、正直に、農薬の使用時期、目的を、畦畔の除草に関しても、他の人からすれば、「そこまでしなくてもいいんじゃない?だってそこまでしてるとこないよ」と思われても言われても、栽培履歴を公開しています。

譲る米 農薬回数

譲る米 農薬回数

「譲る米」における農薬の使用時期と目的

「譲る米」における農薬の使用時期と目的

これは令和2年度産の「譲る米」のものですが、こんな感じで、農業を知らない方でも、一目でわかる様にまとめています。

「譲る米」に関しては、この表記で、顔の見えるお米を、その安全性を、そして得られる安心感も共にお客様にお届けしたいと思っています。

本音で言いますと、私自身、特別栽培米の表現には、不満があったからです。特栽の表現自体は素晴らしいものだとは思っていますが、どこか不明確な点があって、胸につっかえるものがあったからです。

それなら、新たな表現を自分で作ろう、新たな、安心・安全の価値観を、自分から始めてみよう!と思って、挑戦しています。

もう一つ、私が、こだわりを持って「譲る米農法」を構築しましたのは、有機肥料です。

化学肥料は、蒔いたら数日で吸収されて、葉が緑くなり、すぐに結果がわかります。

有機肥料といっても1週間ほどでその効きを実感することができます。

実は、私が気にしていたのは、その点なんです。

化学肥料にしろ、普通の有機肥料にしろ、吸収されたときには、稲の中で、生長が急に早められます。

車で言ったら、アクセルを急に踏まれてスピードを上げられた時のような驚きがあるのではないかと感じたからです。

どういうことかといいますと。

稲はおそらく、自分のペースでこういう風に生長しようと、根を張り巡らせ、少し丈を伸ばし、ここで勢いをつけて、分げつして株を増やし、いっきに背を伸ばし、実を作り、種を作ろう、としていると思います。

それが考えてか、本能なのかは今は横に置いといて続きを読んで頂ければと思います。

そういう稲には稲のペースがあると思っています。

稲は、まったり運転しているのに、いきなり隣の人がアクセルを踏んで、加速されたら、どうでしょう?

無理にそれに合わせようとして、必死にバタバタ、疲れ果ててしまうのではないでしょうか?

仕事でも自分の心身のキャパを超えて、ブラック企業のように仕事をさせられたらどうでしょう?

体を壊し病気にもなり、心も病んでしまうのではないでしょうか。

適度な肥料ならいいのですが、途中でガツンと横やりを入れられたら、いい仕事ができるでしょうか?

人間でも過剰なストレスが、出産に悪影響を与えたりします。

稲ももしかしたらそうなのでは?と仮説を立ててみて、「譲る米農法」に着手しました。

この話を聞いたら、稲のペースで育ったお米、追肥せずに育ったお米、伸び伸びと育ったお米、というものを一度食べてみたくなりませんか?

実を言うと私がそうでした。また、一番大切で可愛い、子供にも食べさせてやりたいと思いました。

「稲自身のマイペースで」というのが、私からみた「農薬を使わないこしいひかり」と「譲る米」の違いです。

また、根っこに焦点を当ててみても、「農薬を使わないこしひかり」「自然栽培米」は、田植え後から何度も圃場中の雑草を抑えるために、4つタイヤの付いた田植え機で除草作業をします。その際に、根を切ってしまします。せっかく伸ばした根っこをです。

その点「譲る米」では、途中、溝を切るとき以外、機械を入れません。稲が頑張って、せっかく伸ばした根に頑張って栄養を効率よく吸収させるためです。

伸び伸び、まったり、外側からストレスをあまりかけず、自由気ままに育てたものが「譲る米」の特徴です。

とはいうものの、自分の価値観の押し付けであってはいけませんので、お客様ご自身が、お客様のニーズにあったお米をお選び頂けるようにと、いろいろな品種、いろいろな栽培方法のお米を、お米農家ばんばではご用意させて頂いております。

お口に合うものが、ご家族に喜んで頂けるお米を見つけて頂ければ幸いです。

今後ともよろしくお願い致します。

踊るよ!ゆずるくん♪

踊るよ!ゆずるくん♪

お米も鮮度そのままの真空パックにてお届けしています!

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