有機物は、植物の栄養ではなく土壌菌のお食事!?だからこそ中熟状態の肥料と、譲る米農法。

いつも、ばんばのお米をご利用いただき、誠にありがとうございます。

お米農家ばんばのショップ、またコレゾ店でのご利用、本当に感謝しております。

本日は、今年販売を開始しました譲る米の魅力をお伝えしたいと思います。

今回のタイトル、

「有機物は、植物の栄養ではなく土壌菌のお食事!?だからこそ中熟状態の肥料と、譲る米農法」

これってどういう事?

「美味しい野菜を作るには、有機物を一杯与えるのがいい!」

例えば、落ち葉とか、米ぬかとか、抜いた草とか、もみ殻とか、、、

落ち葉掃除の業者さんから、分けてもらったり。

精米所からただで持ってきたり。

もみ殻を米農家さんからもらってきたり。

あれあれ、あれのことです。

一言でいえば、有機物です。

この有機物を、植物は直接吸収することはできません。

すぐには栄養にすることはできないという事です。

ええっ!と思われるかもせれませんが、そうなのです。

じゃあ、どういったものを植物は吸収するのか?

それは無機物です。

例えば、肥料袋によく見かける、窒素、リン酸、カリウムを始めとして、苦土といわれるマグネシウム、カルシウム、ケイ酸、などが有名です。

有機物と無機物にはどんな関係があるのか?

この2つを結びつけるものが、微生物であり、その中でも土壌菌なのです!

「菌」と聞くと、悪い奴!汚い奴!と思ったり、あまりいいイメージを持たれてない方が多いですが、実はスゴイ奴らなのです!

どういう事?

実は土壌菌こそが、有機物を、植物の吸収しやすい栄養である無機物にしてくれる縁の下の力持ちなのです。

もちろん、一言で土壌菌といっても、発酵・分解などのいい働きをしてくれる良い菌もいますが、腐敗などさせ根を痛めるガスを出させる悪い菌もいます。

土壌の水はけを良くしたり、土の管理が大切になってくるのはもちろんの事です。

土壌菌に関しては、今後もっと詳しくわかるのではないかと思います。

では、どうしたら、その土壌菌をふやすことができるのか?

土壌菌のエサは何なのか?

実はそれが、先ほど挙げた、落ち葉、米ぬか、などの有機物なのです。

これで、今回のタイトルの、

「有機物は、植物の栄養ではなく土壌菌のお食事!?」

の部分は私なりの見解をお伝え出来たのでは、と勝手に思っています。

話を次に進めますと、

「だからこそ中熟状態の肥料と、譲る米農法」

これは、どんな事?

「中熟状態」の肥料とは?

有機物を完熟させてしまうと、すでにそのほとんどが、無機物になってしまいます。

それの何が悪いの?植物が吸収しやすくていいのでは?と思われるかもしれませんが、何も悪いことはありません。

これこそ、栽培方法の考え方の違いです。

どこに軸をおくのか。これで栽培方法や農法の見え方、とらえ方が変わってきます。

譲る米の栽培方法を、便宜上「譲る米農法」とすると、譲る米農法では、土壌菌を増やすこと、土壌菌が働きやすい環境を用意する、という所に主点をおいています。

果樹や野菜農家さんでは昨今増えてきてるのかもしれませんが、米農家ではなかなか少ないのではないでしょうか。

その難しい、手間のかかることにあえて挑戦しているのが「譲る米農法」です。

話は戻りますが、完熟肥料だと、有機物がほとんどなくなってしまいます。

そうすると、それを土にまいても、土壌菌のエサが増えるわけではありませんので、食べるものがない土壌菌は増えやすいとは言えません。

そこで中熟肥料が活躍します。

中熟肥料は、有機物が無機物に発酵分解する過程を途中で止めます。

譲る米農法で使用している特殊肥料は、有機物にたくさんの土壌菌を投入し、無機物に発酵分解するのを効率的にしています。

その発酵分解を途中で止めますので、イメージ的には、半分は植物が早い段階で吸収できる無機物、半分は土壌菌のエサになる有機物が含まれることになります。

ですので植物も栄養を吸収しつつ、肥料に入れた土壌菌で、土壌菌も増え、もともと田んぼにいた土壌菌もエサである有機物が与えられるので、土壌菌同士、エサの奪い合いをすることもなく、もともといた土壌菌も、プラスされた土壌菌も活発に活動することができるようになります。

この、

①土壌菌を増やすこと

②土壌菌が働きやすい環境を用意すること

これこそが譲る米農法の基本的な考え方です。

土壌菌の活動

土壌菌の活動

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