「元気の出るお米」ってどんなお米?「元気な土づくり」が「元気な稲作り」に繋がり、「元気の出るお米」と帰着する。
「元気の出るお米」ってどんなお米?
こんな疑問が頭をよぎったことはありませんか?
ふと気になるこの疑問。
疲れているときには、なぜか不思議と「ご飯をしっかりと食べなきゃ」と考えてしまいます。
食欲がない時には「お粥だけでも食べないと」となります。
普段は、ご飯をあまり食べられない方でも、体調や気持ちがのらない時、心身ともに疲れた時には、なぜか「お米」に原点回帰します。
温まり消化にいいものとして、うどんもありますが、やはりお粥が多いのではないでしょうか。
生まれてからパンばかり食べている。
離乳食の時からパンや麺ばかりだったという方は少ないはず。というよりもそのような方はいないのではと思います。
人間の体は、不思議で、不足している栄養を補おうとする習慣があります。
例えば、夏外仕事などで、大量の汗をかいたとします。
どんなものを食べたくなるのか。
味のくどい物、しょっぱいものを自ずと求めます。
日頃、味の薄いものを好む方ですら、そうなります。
ポテトチップスを日ごろ食べない人でも、汗をかいた日に、ちょっとつまむと止まらなくなります。
勉強や仕事で、頭を使うと、なぜか甘いものが欲しくなります。
辛いものが食べたくなる、という人は少ないのではないでしょうか。
妊婦さんなどは酸っぱいものが食べたくなるとよく聞きます。
レモンなどの酸っぱさが苦手だった人でも、食べてしまうそうです。
酢のものが苦手だった方でも、「あれ、好み変わった?」と周囲の人が驚くほど、食べれるようになる方もいるようです。
そのように私たちの体は、不足している栄養、今必要な養分を摂るように、自然と体がそうなっているようです。
私たちは、パンや麺、いろいろなものを食べ、それぞれの美味しさに感動し、主食のように食べるように食が変わります。
だけれども、一転、体や心の調子がおかしくなってくると、「お米」に戻ります。
体が、私たちが考えるよりも先に、そう判断するようです。
「この疲れを吹き飛ばすには『米』しかない」
「この壁を突破するには『米』を食べなければ」
「『米』さえあれば失恋の悲しみも吹き飛ばせる!」
「『米』があれば何でもできる!1、2,3、だっー!」
こういう様に体の細胞一つ一つが覚えているのではないでしょうか。
「米騒動」ということが歴史上何度もあります。
だけれども。
「麺騒動」
「パン騒動」
「野菜騒動」
「肉騒動」
「りんご騒動」
などは聞いたことがありません。
こういう事から推察してみても、日本人の細胞一つ一つにしみこんでいる本当の心の主食は、「お米」なのではないでしょうか。
「パン」や「麺」や「肉」、「ナッツ」「果物」「お菓子」と浮気をしても、結局最後に戻ってくる、心のド本命は、「お米」なんじゃないかと思います。
これは本当のお話ですが、私は今年で40歳ですが、今までにいろいろの方との出会いがありました。
[野菜を食べず、肉ばかりの方]
仕事の取引先の方で、役職的にも上にいたカッコいい男性。
イベントで何度もお会いしていたのですが、ある時から、別の方が来るようになった。
聞いてみると、「あの人、突然倒れたみたい」と返ってきた。
「何か持病があったのですか?」
「あいつ、野菜嫌いで肉しか食べんかったから。心配して健康に悪いといっても、野菜食べんかったから、ああなったんや。自業自得。血圧が急に上がって倒れたみたい」
この時、改めて食事のバランスの大切さを学びました。
[ビスケットしか食べない方]
アルバイトをしていた時の同僚の二十歳前後の女性。
その女性があまりにもガリガリで、毎日、昼休憩中もビスケットばかり食べていて、心配だったのか、上司が聞いた。
「こんなこと聞いたら失礼かもしれないけど、ご飯ちゃんと食べてる?」
「はい、今朝もビスケット食べてきました!」
元気に返答は返すのだけれども、上司も含めその場にいた人たちがざわめいた。
「えっ!?」
「ビスケットばかりだと体に悪いよ。ご飯たべないと」
小さなお子さんもいる上司。きっと心配になったに違いない。
「大丈夫です!今までもこれでやってきましたので!」
「いやいや、大丈夫でないでしょう!」その場にいた人はそう心の中で叫んだことかと思います。
普通甘いものばかりだと太りやすくなるかと思いますが、ビスケットだけで少食だと体はやせ細ろえていくことを知りました。
元気でいて欲しいなぁと思います。
[毎朝、果物だけ食べてきた方]
少しご高齢な女性。
以前の仕事の大切なお客様でした。
お若い頃から、自営業で、お店を経営されてきた方です。
糖尿病、高血圧、視力の低下、など不調はあったようでしたが、健康のために努力を惜しまない、いつも笑顔の方でした。
ある日お会いすると、元気がなかったのでお話を伺いに行くと、
「今日病院行ったら先生から大好きなものを食べてはいけないと言われた」
「何がダメだと言われたのですか」
「メロンやブドウ、果物、、、。」
「もしかしたら、糖質が多いから抑えるように言われたのじゃないですか。ヘモグロビンa1cの数値下げるために。数値が下がるまで、時々食べる時に気をつけたらいいんんじゃないですか。寂しいですけど」
「それじゃぁ、明日から何食べたらいいの?」
「んんっ?」
どういう事だろう?
「えっと、明日から?というのは?」
聞いてみた。
「私若い頃、ものすごく苦労してね~。朝から晩までほとんど一人で仕事してきたから。だから引退した後は、毎朝大好きな果物を食べたいと、ちょっとだけ贅沢したいと夢みて、頑張ってきた。ささやかだけど、ようやくその夢を叶えられて嬉しかったのに」
残念そうに語られる。
「食後のデーザートぐらいだったら、少しぐらいいいようにも思うんですけど」
こんな話を聞いてしまったら、こう言ってしまいたくなる。
「違う違う。私は朝ごはんとして果物を食べてるの。それ以外は食べない」
「ワぉ!」
その時の私の心の驚きです。
「毎朝、若い頃の夢で、ブドウやメロンやリンゴ、バナナとか果物だけ食べてきた」
「それかぁ。そりゃお医者さん止めるよぉ~」
そう漏れそうになる心の声を必死に止めながらも、食べ物って本当に大事で、食習慣はそのまま体に表れるのだなぁと知らされた出来事でした。
話は戻りますが、体調の悪い時に「豚骨ラーメン食べよ」とか「焼きそばパン食べたい」とか「焼肉食べたい」とか、なかなかないのではないでしょうか。
調子がよくない時に、「栄養ドリンク飲もう」とか「ゼリー食べよ」は、あるかもしれませんが、落ち着いてきた時に、お粥やお茶漬けを、少しずつ食べはじめませんか。
そういった意味でも、「元気になるためには『お米』」が細胞の一つ一つに刷り込みされているのだと思います。
ようやくここまで来ましたが、今回のタイトルは、「『元気の出るお米』ってどんなお米?」です。
「元気になるためには『お米』が大切」という事とは少し違います。
私たち日本人の、「お米」と「体」の関係について、思う所をまとめてきたのですが、それを知って頂いた上で、次の段階に進めたいと思います。
基本、「食べてみて美味しい!」「うまいっ!」といくらでも食べられる、食べたいと思うお米ならば、それが『元気の出るお米』だと思います。
ただ、カメムシなどの害虫被害を受けた黒い点のあるお米とか、欠けたお米が多いものだと、見た目や触感が劣りますので、品質の整った、やはり等級の高いお米がおススメのようにも思います。
ただこれは当然のことですので、さらに、そこに私の想いを上乗せしていきます。
それは、「安心感」です。
どんなに見た目がよくて、味が良くても、「農薬たくさん使って育てました!」と聞いたらどうでしょう?
「いや、実は、このお米ですね、カメムシ被害を抑えるために、殺虫対策の農薬をガンガン使いまして。
収穫量を安定させたいので、病気対策の農薬も使ってます。
刈り取り日や、品質を安定化させるために、また稲が倒伏しないように、生長対策の農薬も使いました。
農薬の使用回数の合計は、県の慣行栽培の目標値、ギリギリいっぱいの所まで使いました。
うちの地域は朝晩の気温差が大きい地域なので、勝手に美味しくなるんですよ。
どうでしょう?きれいで美味しいお米でしょ!どんどん食べてください」
と言われたら、どうでしょう?
今まで美味しく食べてきたお米を、そのまま美味しく、いくらでも食べられますか?
「えっ?」と驚き、食が止まり、箸をおくのではないでしょうか。
これはあくまでも極端な例ですが、どうでしょう?
「美味しい!」「うまい!」「きれい!」と、『安心感』は深く関係しています。
なので、いつも食べているお米に、自分で付加価値をつけるのならば、それは「安心」という名の価値です。
ちょっと一緒に想像して欲しいのですが、
「このお米、美味しいでしょ!それでいて粒が整っていて綺麗でしょ!さらにこのお米、なんと農薬使っていないんです!」
と聞いたらどうでしょう?
こんなお米だったら、このお米を食べ続けると、体が元気になるように感じませんか?
先の例えの話のお米だと、根拠はなくても、食べ続けると体に悪いような気がしますよね。
「『元気の出るお米』ってどんなお米?」と聞かれて、私がどなたにでもわかりやすく実践しやすい、選び方をお伝えするとするならば、この様になります。
【私の考える『元気の出るお米』】
①農薬の使用回数が少ないお米。
②農薬をタイミングと目的が安心できるお米。
③等級の高いお米。(できれば一等級の一等米)
(1)研ぐときに浮くお米の少ないお米。(真っ白なお米が少ない)
(2)研ぐときに欠片が出ないお米。(欠片が多いと炊きあがりがべちゃつく)
(3)黒いお米が少ない。(粒に黒い点や、胚芽のあたりが少し黒くなっているものが少ない)
④①~③の上で、食べてみて、煉獄さんのように「うまい!」と感じるお米。
この4点を満たすお米がいいのでは、ないでしょうか。
つまり、
ポケモンに出てくる口上のごとくならば、
「『元気の出るお米』ってどんな米?」と聞かれたら、答えてあげるが世の情け。
お米の価値を守るため、お米の魅力を伝えんがため!
愛と真実を米で貫く、ラブリー・チャーミーな選び方!
農薬!減らした!一等級のお米には、ホワイトパール、白いご飯が待ってるぜ!
にゃ~んてな!
特にこの口上を使う必要もなかったのですが、ゴロがいいので使わせて頂きました。
(すみません m(_ _)m )
ただ、この4点ならどなたでも確認できますし、こだわってお米を作られている農家さんなら、後日折り返しになるかもしれませんが、確認して教えてくれると思います。
その上であえて言わせて頂くと、
①、②に関してなのですが、特別栽培米といっても農薬の使用回数がピンキリですので、石川県なら0~11回の幅がありますので、確認することをお勧めします。
そんな面倒な事嫌だわ、お忙しいのに聞いたら申し訳ない、と思われる方がいるかもしれませんので、弊社ではこういうお米をご用意しております。
①~③を完全に満たした、「安心」と「品質」と「低価格」を意識して育て、④をも間違いなく満たすお米、
それが、譲る米農法で育てた「譲る米」です。
今2品種あります。
【譲る米(コシヒカリ)】
【譲る米『夢』(夢ごこち)】
この2つです。
【譲る米『夢』(夢ごこち)】は令和3年度産限定の商品です。
どちらも令和3年度産は、最高級のランク一等級の一等米です。
また、この2つの農薬の回数、タイミングは以下のようになっています。
【譲る米(コシヒカリ)】
【譲る米『夢』(夢ごこち)】
農薬はこのように極力抑えているので、安心です。
また、④の「①~③の上で、食べてみて、煉獄さんのように『うまい!』と感じるお米」というのは、「煉獄さん」というのは冗談ですが、「『うまい!』と感じるお米」というのは、本気中の本気で、『全本気!』です。
化学肥料のものは美味しくない、というわけではありませんが、少しでも美味しく育つように、うま味や、甘み、元気をため込んでくれるように、『元気玉!』のような、五感に衝撃と感動をお届けできる、どなたの心にも笑顔と元気をお届けできるお米になって欲しいと、野菜を再利用した土壌菌豊富な、特殊な有機肥料を使って育て上げました。
また水田の水にもこだわり、ゼロ磁場活性水器を用い、健康で注目されているゼロ磁場のお水で育てました。
土も、水も、健康で、元気いっぱいで、その元気の中で、育った元気な稲が大切に育て上げた、これまた、元気いっぱいのお米たち。
ぜひそのお米のこだわりと、存在を知って頂きたいと思います。
この下に、その施肥のタイミングと、そのこだわりを紹介するグラフを掲載します。
【譲る米(コシヒカリ)】
【譲る米『夢』(夢ごこち)】
結構こだわっているでしょう?
稲作において基本的に、追肥をしない農家はいません。
ほとんどの場合追肥します。しない場合は、追肥分も入った、一発肥料というものを使っています。
田植え前に肥料を入れて、それも6ヶ月ほど前にいれて、その後は追肥しない。
そんな米作りをしている農家さんは少ないのではないでしょうか。
「譲る米『夢』」の方は、田植え時に、根の活着用に少しだけ通常の有機肥料を入れています。
本当は入れたくなかったのですが、夢ごこちという品種特性上、最初の根の張りがかなり大切なので、追肥しました。
入れるのならば、野菜からできた特殊肥料を使いたかったのですが、田植え機では蒔けない粉状でしたので、ここは通常の有機肥料にしました。
田んぼの中では、化学肥料は絶対に使わない、という方針は妥協していません。
人のしないことをして目立とうとしているのではなく、また、販売のために誰もしないことをしているわけではありません。
自然栽培という無施肥の栽培方法で、お米も作っていたので、育たないことはない、という事はわかっていましたので、稲のために肥料をやるという点については大切な事だけれども、重きは置いていませんでした。
ただ、自然栽培で育つお米を見ていると、何か、切ない、悲しい気持ちを感じるようになりました。
「これって、稲が栄養失調なのでは。さすがに栄養なさすぎるのでは」
優れた肥料の文化がない、2000年前の縄文時代は、品種改良された現代のお米と違って、粒も小さく、もっとさっぱりとしていて、田んぼを見てもまばらだったかもしれません。
当時の人たちは、玄米で食べることがほとんどだったと思いますので、唾液のアミラーゼの働きも分かっていない時分、噛めば噛むほど甘みがでる、そういった不思議な、甘い重宝な食べ物だったと思います。
かといって、お米を食べれた人は、ごく少数だったとは推測しますが。
現代の私たちにとって、自然栽培のお米を食べることは、2000年前、1000年前、500年前、200年前、のその当時の人々が食べていたお米の味を想像する、きっかけになるのでは、と勝手に想像しています。
「あっ、こんなあっさりしたお米を食べていたのか」と。
突っ込まれるのは嫌なので再度いいますが、今ある現代の品種である「コシヒカリ」などのお米は、幾度となく品種改良を行い、病気への強さ、寒さ暑さへの耐久性、粒の大きさ、味などを、吟味の上吟味し、度重なる試行錯誤の上誕生した、至宝といってもいいぐらいのものですので、昔のお米とは全く違うという事を、再度追記しておきます。
話を戻しますが、自然栽培のコシヒカリを見ていて、この栄養失調の状態に、もう少し栄養を与えたならば、一体どうなるか、どんなお米になるのか、気になっていました。
同時に、「結局お米は肥料の栄養分の効果で決まるんだろ」
と言われれば、終わりかもしれませんが、確かに大切なんだけれども、私はそれだけとは思ってはいません。
なぜならば、肥料をやるだけで育つならば、誰だって失敗しないからです。
「化学肥料だけをやっていると段々、農作物は病気ばかりするようになる」と聞いたことのある人は多いと思います。
「有機肥料だけやってても、だんだんと農作物の生育や収穫量は悪くなる」というのは、農家さんなら知っている方が多いです。
なので、多くの農家の方が、足りない栄養分を模索したり、プラスで別の資材を入れたり、堆肥作りを見直してみたり、いい土づくりの話はないかと、実例や情報を探し求めます。
肥料の養分だけで済む話なら、頭を抱えて悩む農家の方はいません。
そこで私は肥料の考え方を変えました。
稲が育つに必要な栄養分はもちろん大切ですが、もっと大切なのは、土を元気にする、土壌を健康にする、土のための肥料、土壌のための施肥が必要なのではないかという事です。
そうして考えて今実践しているのが、譲る米農法であり、「譲る米」シリーズです。
土に活力を与える、土壌菌が元気に活発に働けるように、生きていけるように、土壌菌のエサとしての肥料。
新たに投入する、安心安全な実績のある土壌菌たち、もともとその田んぼにいた土壌菌たち。
この二つの土壌菌たちが共に共生できるための、土壌菌のエサとなる中熟肥料。
完熟肥料なら、発酵・分解がほとんど終わっているので、あまり土壌菌のエサとしての効果は見込めません。
完熟肥料なら、土壌菌を新たに入れても、新規参入の土壌菌たちと、元々その他にいた土壌菌たちで餌の取り合いになり、全ての土壌菌たちの共生は望めません。
この様に土壌菌の魅力をお伝えしていると、こんな声もあるかもしれません。
「土壌菌も菌っていうから怖くないの?」
実は、私たちの身の回りには、役に立つ有能な菌がたくさん存在しています。
健康づくりに貢献している菌が多数あり、そのことを知ると人は菌と共存しなければ生きていけない存在だと知らされます。
こんな菌の名前を聞いたことがありませんか。
さらにはそれを。自分からお店で買い求めていませんか?
例えば、乳酸菌、納豆菌、酵母菌などなど。
今は色々な「活」があります。
就職活動の「就活」を始め、婚活、終活、そして、健康のための「腸活」というものもあります。
私的には、トンカツ、鳥カツが、好きですけど。
「腸活」は、腸を元気にするための活動という意味なのかもしれませんが、よりもっと具体的にいうならば「腸を活き活きさせるために、活躍してくれる菌を、探し求める活動」なのかもしれません。
健康のために、腸のために、私たちは日々、有能な菌を探し求めています。
現代の私たちは、菌に対して悪いイメージを持ちすぎて、厄介者扱いし、目を背け見ないようにして、遠ざけるようにしている場合が多いかもしれませんが、実は私たちの先達たちは、ずーっと昔から、手間をかけ、知識や経験を総動員し、探し求めていたのです。
こんな話を読んだことがあります。
昭和30年ほどに活躍された農法研究家の方がいて、その方がこんな話をされていたようです。
父親に連れていかれた山での事。
「あの岩の下の土を畑に入れると、カボチャがよく育つぞ」
「菊作りなら、あの山の土がいいぞ」
昔の農家の方は、この様に土の特性を見極めて、農業を営んでいたそうです。
また、その土を持ち帰り、その菌を自家で培養し、毎年畑や田んぼの土壌に混ぜて、土を元気にしていたのです。
今の言葉で言えば「土活」をしていた、と言えるかもしれません。
実は、「譲る米」で重点を置いている土づくり、「土活」には、少なくとも培養され始めてから60年の実績のある、人工的に作られたものではなく、もともとこの地球上に息づいていた土壌菌たちを、使用しています。
土壌菌「たち」というのは、土壌菌は一種類ではなく、複数の土壌菌が良好なバランスを保ち共存しているからです。
治安のいい地域では犯罪は起こりにくいです。
土の中でも同じです。
土壌菌たちが良好な状態とバランスを保つ土の中では、病害虫の被害は減ると言われています。
「譲る米農法」で使用している特殊有機肥料は、主に46種類もの土壌菌が友好な関係とバランスで共存しています。
その整ったきれいな生態系を、そのまま、田んぼに入れるのです。
その際、もともといた土壌菌たちとエサの取り合いにならないように、中熟肥料を使うのです。
「譲る米農法」では、元気な土づくりに、重点をおいてお米を栽培しています。
「『元気の出るお米』ってどんなお米?」ということですが、
「元気の出るお米」の前に、その母体である「元気よく育つ稲」はどうしたらそうなるのか? を考えなければならないと思いますし、
「稲が元気よく育つ土」は、どう作ったらいいのか?
その原因と結果を掘り下げていかなければならないと思います。
労力とコストがかかりるので、すべての田んぼでは出来ませんが、一歩を踏み出さなければ何も始まりませんので、その記念すべき第一歩が「譲る米農法」であり、「譲る米」です。
この2年間の実績として、お米の安心に繋がるポイントとして確認できたことが、
①病害虫の農薬を使わなくてもいいので、4回分農薬の使用回数を減らせる。
②病気の被害、害虫の被害が少ないので、お米が綺麗。
(黒い点のあるお米、黒いお米、黒い粒が、ほぼない)
③この2年、気候に恵まれてませんでしたが、最高品質の一等級の一等米。
(白く濁ったお米、死に青と呼ばれる濃い緑色のお米がほぼない)
この3点は上げられます。
「元気な土づくり」が「元気な稲作り」に繋がり、「元気の出るお米」と帰着する。
そして望むことは、食べて頂いた方も「元気になって欲しい」ことです。
そんな思いを乗せたのが「譲る米農法」であり「譲る米」です。
続いて、一等級の一等米である証拠です。
以下の写真の「◎」の印が一等米の証拠です。
今いろいろなお米の付加価値を上げる名称やランク分けがありますが、お米の紙袋のこの枠の中に押せるのは、品質を表す等級のハンコだけです。
いくつ星などのハンコや、その他のマーク、シールは貼れません。
ときどきご質問を受けるのですが、「この等級を確認されれば、まず間違いないですし、その上で、その他のランク分けがあればそれはそれでいいと思います」
とお答えしています。
さて「譲る米」シリーズはどうかといいますと。
【譲る米(コシヒカリ)】
【譲る米『夢』(夢ごこち)】
おかげさまで2種類とも最高ランクの一等級のお米、一等米でした。
自分、またはご家族の食べているお米が、どんなランクのお米を食べているのか、1等級のお米(一等米)なのか、2等級のお米(二等米)なのか、知っている人は、決して多くないと思います。
車や携帯のグレード、洋服やカバン、腕時計のブランドの価値の違いを徹底調査してから買っている人でも、毎日食べるお米の等級を確認して買い求める人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
でもそれは、実は仕方のないことなのです。
教えてくれる機会や人がいないからです。
という事は、知っている人がいないという事です。
それはそのまま、毎日食べているお米なのに、価値やこだわり、興味がないことへの実証です。
ときどき思う事なのですが、TVを見ていても、ネットで記事を読んでいても、お米の炊き方や研ぎ方、炊飯器ばかりが取り上げられていますが、手っ取り早く美味しいご飯を食べるには、お米選びがまず先決だと思っています。
まず、お米で炊きあがりもすべてが決まります。
その次に浸水時間です。
炊く前には、30分ぐらいは水につけておきたいところです。
ここをしっかりとしておけば、どんな炊飯器で、どんな炊き方をしようが、まず美味しいです。
当然、早炊きよりも通常炊き、こだわり炊きならもっと美味しくなりますし、水質にこだわったり、圧力や真空、遠赤の力をプラスすれば、もっと美味しくなります。
それは当たり前のことですが、最初の、大元のお米の品質が悪ければ、そのあとに、どれだけ手間やお金をかけても、寂しい結果にしかならないように思います。
最後にまとめとして、繰り返しますが、
「『元気の出るお米』ってどんなお米?」と聞かれて、私がどなたにでもわかりやすく実践しやすい、選び方をお伝えするとするならば、この様になります。
【私の考える『元気の出るお米』】
①農薬の使用回数が少ないお米。
②農薬をタイミングと目的が安心できるお米。
③等級の高いお米。(できれば一等級の一等米)
(1)研ぐときに浮くお米の少ないお米。(真っ白なお米が少ない)
(2)研ぐときに欠片が出ないお米。(欠片が多いと炊きあがりがべちゃつく)
(3)黒いお米が少ない。(粒に黒い点や、胚芽のあたりが少し黒くなっているものが少ない)
④①~③の上で、食べてみて、煉獄さんのように「うまい!」と感じるお米。
再度繰り返しますが、ポケモンに出てくる口上のごとくならば、
「『元気の出るお米』ってどんな米?」と聞かれたら、答えてあげるが世の情け。
お米の価値を守るため、お米の魅力を伝えんがため!
愛と真実を米で貫く、ラブリー・チャーミーな選び方!
農薬!減らした!一等級のお米には、ホワイトパール、白いご飯が待ってるぜ!
にゃ~んてな!
この記事が、『元気の出るお米』探しに役立って頂けることを切に願います。
written by てぃ
こんにちわ。
趣味で野菜を作りたいといろいろと考えています。
そのまま食べても甘いニンジン。
軽く焼いて食べるだけで美味しいピーマン。
だしをかけてレンジでチンするだけで美味しいオクラ。
トロトロの液のでる下仁田ネギ。
とれたてをその場で丸かじりが最高のキュウリ。
そんな思いを巡らしながら日々お米づくりを勉強しています。
「もっとお米のことを考えろっ!」!って叱られそうですが、
美味しい野菜と、美味しいご飯の組み合わせって、最高の栄養源、元気の源って感じがしません?
そんな私が、日常の日々の中で見たこと、思ったことなどを皆さんにご紹介させて頂ければなぁと思っています。
こうやってお米って作られるんだぁ、農家の人っていっつもどんな事してるんだろう?
へー、こんなこともしてるんだぁ!
そういう新たな一面というか、そういう驚き?のきっかけになって頂けたらと思います。
これからもよろしくお願いします。
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