お米って太るって聞くけど、ホントなの? だからパンや麺を食べるようにしてたんだけど。
Q.お米って太るって聞くけど、ホントなの? だからパンや麺を食べるようにしてたんだけど。
A.それは、誤解です。お米ちゃんへの濡れ衣です。
この画像をご覧ください。
私は、問いかけたい。
お米の妖精「ゆずるくん」のこの笑顔を見ても、同じ濡れ衣を着せることができますか?
その瞳を見つめながら同じことが言えますか?
、、、、、、。
なんちゅう理屈や、、、。
と思われるのでは、と感じますので、ちょっと補足をつけますと、
もちろん、何と比べるか、その食べる量によることはもちろんですが、どんな食べ物でも、過ぎた栄養分は脂肪として蓄えられますし、もっと言えば、サプリメントなどの栄養補助食品も食べすぎると、脂肪として体に蓄えられ、肥満に繋がります。
あまり知られていませんが、今、健康食品ブーム、サプリメントの宣伝広告がたくさんありますが、過剰に摂取しすぎることが原因で、肥満の方も増えてきているよそうです。
目に見える肥満も怖いですが、もっと怖いのは、見た目ではわからない内臓脂肪です。特に、肝臓や心臓が脂肪で覆われるのは、本当に厄介だそうです。
「私やせてるでしょ!」と自信満々に油断してると、ふと受けた健康診断で、「肝臓に脂ついてますね~」「内臓脂肪が多く、心臓にも、、、」の説明で、寝耳に水で驚かれる方も少なくないと聞きます。
話を戻しますが、「お米は太る」と思い込まれている方は、お米の栄養を「デンプンだけ」と思っていませんか?
実は、お米は、白米でも、いろいろな栄養がバランスよく含まれています。
玄米食や、発芽玄米があまりにも注目を浴びましたので、「白米には栄養がない」と思われる方が増えたのでは?と推察します。
皆さんはどうでしょう?
白米にも次のような栄養があります。
分かりやすく、ご飯茶碗一杯の栄養とその働きをご紹介します。
ゴソゴソ、、、(以前調べたメモを探す音)
【ご飯茶碗一杯分(150g)】
■糖質(炭水化物) 55.7g
人体における主要なエネルギー源。血液と一緒に全身をめぐる。
1g当たり約4キロカロリーのエネルギーとなる。
じゃがいも3個分(316g)に相当。
■脂質 0.5g
ホルモンや細胞膜の構成成分。
糖質を優先的にエネルギー源として消費するが、不足すると脂質をエネルギー源とする。
1g当たり約9キロカロリーのエネルギーとなる。
(これは糖質やたんぱく質よりも2倍効率よくエネルギーを作り出すということ)
バターなどの使用状況にもよりますが、1斤の食パンが370gとすると、5枚切りの1枚をさらに1/7にしたもの(11g)に相当。
■たんぱく質 3.8g
筋肉、髪、爪を作ったり、ホルモンや酵素、免疫機能にも関係する。
糖質を優先的にエネルギー源として消費するが、不足するとたんぱく質をエネルギー源とする。
1g当たり約4キロカロリーのエネルギーとなる。
人体の約60%は水分、約20%はたんぱく質で構成される。
牛乳ではコップの半分(110ml)に相当。
■カルシウム 5mg
骨や歯に含まれ、カルシウムイオンとして血液や筋肉、神経内にある。
体内(成人)に約1㎏存在する。
コップ一杯の牛乳(200ml)にはカルシウム220㎎が含まれるので、小さじ1杯(5ml)に相当。
■亜鉛 0.9mg
骨、歯、筋肉、肝臓、腎臓に含まれ、ホルモンや酵素、免疫、体の成長・維持に関係。
亜鉛は体内で生成できない「必須微量ミネラル」で、体内に約4g存在する。
ブロッコリー1/2個分(130g)に相当。
■食物繊維 0.5g
便秘の予防、整腸効果、血糖値の上昇の抑制、血中コレステロール濃度の低下に関係。
キャベツ1玉が1㎏とすると、その1/10は100g。その100g中には食物繊維が1.8gあるから、さらにその1/3の30gに相当。
分かりやすく言うと、コンビニのカットキャベツが1袋150gだから、その1/5に相当。
もっというと、キャベツの葉1枚の2/3くらい。
■鉄分 0.2mg
全身に酸素を運ぶ役割の赤血球の材料。不足すると貧血になる。
体内に約4g存在する。
ほうれん草の葉でいうと約2枚分(7.5g)に相当。
■ビタミンB1 0.03mg
糖質を燃やしてエネルギーを生み出す時に必要で、補酵素として働く。
キャベツの葉でいうと約1.5枚分(75g)に相当。
この様にお茶碗一杯の白米にも、これだけの栄養があるんです。
それもすごいのですが、本当に優秀なのは、その組み合わせなんです!
糖質を代謝する際に必要なビタミンB1が一緒に含まれていて、太るどころか、ありゃりゃ、逆に肥満防止になる!と驚きます。
それだけではなく、不足しやすい、鉄分や亜鉛、カルシウムもあり、栄養の摂り忘れ防止に役立ちます。
さらには、腸内環境を整える食物繊維まで含まれ、急激な血糖値の上昇にも備えてくれます。
そして、「ただのデンプンの塊」と蔑まれることもあるお米の中には、三大栄養素の、糖質、脂質、たんぱく質の全てが含まれているんです!
これはもう食べなきゃ、損、損、損御飯です!
これがホントの損御飯なんです! そう、孫悟飯です!!
ちょっと冒頭のご質問に戻りますが、
「お米って太るって聞くけど、ホントなの? だからパンや麺を食べるようにしてたんだけど」
これはどうなんだ?という事ですが、何と比べるか、どれだけ食べるのかで、その答えはだいぶ変わります。
今回は、「パンや麺」が比較対象となっていますので、分かりやすいです。
この「麺」は、主に小麦粉を使った、うどんやラーメン、焼きそば、そうめん、きしめんなどとさせて頂きます。
結論をいいますと、同じ量を食べるとして、お米の方が、パンや麺より太りにくいとされています。さらに、お米の方が、急激な血糖値の上昇もなく、血管に優しいと言われます。
その理由は、「粉」か「粒」かの違いです。
パンや麺は、粉を使用しています。なので消化される時間が少しでいいので、吸収されやすいです。
そうするとインシュリンの処理が間に合わず、ブドウ糖が血液中に残り血糖値が上がりやすくなり、長期的に血管に負荷をかけてしまう場合もあるそうです。
かといって血糖値を下げようとインシュリンが出すぎ、インシュリンが働きすぎて低血糖になると、眠気、頭痛、吐き気、だるさが現れる場合もある様です。
それに対してお米は粒のままですので、粉に比べて、消化に時間がかかり、その分、ゆったりと吸収されます。
そういえば「麺やパンよりもご飯の方が腹持ちがいい」といいますよね。
なのでインシュリンの処理にも負担がかかりにくく、急な血糖値の上昇を抑えてくれるとのこと。
以前調べてみたことをちょっと書いてみましたが、間違っていたら申し訳ないので、別の角度からシンプルにいうと、
「お米の方が消化吸収に時間がかかる分、腹持ちがいいので、間食をしにくくなる」。
間食しなければ、余分な栄養を入れなくていいので、太りにくくなる。
ポイントは、10時ごろ、15時ごろ、21時ごろの間食をいかになくすか。
ここに重点を置くならば、間食しなくてもいい様に、腹持ちするものを選ぶことが大切になる。
その場合は、パンや麺よりも、お米の方がおススメという事になる。
この点からお米の方が太りにくくなる。
お米とか麺とかパン以前の問題ですね。
間食の誘惑からどう乗り切るか、乗り越えることができるのか、という事でした。
たとえるならば、自制心のレベルアップから逃げ、装備やアイテムで強化する類のお話でした。
まぁ、私は、後者のタイプですが。
だって、2、3度は耐えられても、続きませんから。
決意なんて、怒涛の食欲の前には、何の堤防の役目にもなりません。
あ・く・ま・で、私のば・あ・い・ですけども!
こういうことも大切なのではないでしょうか。
もう一つは、ホルモンの関係から。
ホルモンと言えば、難しく思いますが、シンプルなお話、余分な栄養があれば、脂肪にため込む、という事です。
なのでゆっくりと吸収されれば、インシュリンによるブドウ糖の配達も遅滞なく行われ、処理が間に合わず血液中に残る、という事も減り、脂肪に蓄積されるという可能性が減るようです。
でも食べすぎはどうしようもありません。処理能力以上の栄養が入ってくるわけですから、脂肪に蓄積される、脂肪が増える可能性が上がります。
自分の体の処理能力にあった栄養の量を取り入れる、処理スピードを超えないように吸収がゆったりした食べものを選ぶという事が大切になってきます。
その点でも、粉で作られた、パンや麺よりも、粒で食べるお米に軍配が上がります。
お米の方が太りにくいと言われる2つ目の理由です。
さらに言いますと、吸収を緩やかにする場合は、温かいお米よりも冷えたお米の方が適しています。
お米は一度冷えると、含まれるデンプンが、難消化性デンプンと変身します。
難しい覚えられない横文字カタカナで言いますと、「レジスタントスターチ」いいます。
これは食物繊維と似た働きをしてくれるので、ブドウ糖が、緩やかに吸収されます。
よく「青汁飲むなら食事の前」「野菜を食べるならまず最初に」と言われるように、食物繊維をまずとるのが、健康に良いと言われるのと同じです。
それにしたって、お米ってスゴイですよね!
こんな優れた栄養・働きがあるんですから!!
食べ過ぎたらどうしようもないですが、食べ方によってもこれだけ可能性を秘めているんですから。
「お米って太るって聞くけど、ホントなの? だからパンや麺を食べるようにしてたんだけど。」
今回はこういうタイトルでしたが、だからって、お米だけすごいって言いたいわけではありません。
私自身、麺類は大好きだし、パンもとても好きです。
この記事を通じて伝えたかったのは、「お米の可能性にもう一度、気付いてもらいたかった」ことです。
例えば、これをきっかけに、
朝食には炊き立てのお米か、パン。
昼食には、おにぎりか、パンか、麺。
夜ごはんには、冷えたお米。
「え~、冷えたお米ェ~?」と思われるかもしれませんが、冷めても美味しいお米もあります。
一番のオススメは、「夢ごこち」ですが、「ひゃくまん穀」もおススメです。
特に夢ごこちは、二度美味しいお米です。
炊き立ても格別ならば、冷めても格段に美味しい、そんな二度楽しめるお米です。
これは一例ですが、このように毎日の食事に変化をつけて頂いて、毎月体重を計る。
そして自分のリズムにあった健康づくりを探してみる。
そこにお米の可能性を付け加えて欲しいのです。
時間があれば、発芽玄米の簡単な作り方と、その栄養価の違いも紹介したかったのですが、それはまたの機会にしたいと思います。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
written by てぃ
こんにちわ。
趣味で野菜を作りたいといろいろと考えています。
そのまま食べても甘いニンジン。
軽く焼いて食べるだけで美味しいピーマン。
だしをかけてレンジでチンするだけで美味しいオクラ。
トロトロの液のでる下仁田ネギ。
とれたてをその場で丸かじりが最高のキュウリ。
そんな思いを巡らしながら日々お米づくりを勉強しています。
「もっとお米のことを考えろっ!」!って叱られそうですが、
美味しい野菜と、美味しいご飯の組み合わせって、最高の栄養源、元気の源って感じがしません?
そんな私が、日常の日々の中で見たこと、思ったことなどを皆さんにご紹介させて頂ければなぁと思っています。
こうやってお米って作られるんだぁ、農家の人っていっつもどんな事してるんだろう?
へー、こんなこともしてるんだぁ!
そういう新たな一面というか、そういう驚き?のきっかけになって頂けたらと思います。
これからもよろしくお願いします。
そんな私が働く「ばんばのお米」のホームページは
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