「お米に黒い粒が!」「お米に黒い点が!」「黒い米?」白米や玄米の中でも目立ちますよね!

「お米に黒い粒が!」「お米に黒い点が!」「黒い米?」白米や玄米の中でも目立ちますよね!

子供の頃は、お米を食べていると、時々、ジャリジャリとか、黒い斑点のあるお米をよく見かけたような気がしましたが、最近はきれいなもので、なかなか見なくなってしまいました。

ジャリジャリの正体は、石というのはわかります。

お米に黒い点があるのは何でしょう?

これはカメムシなどに栄養を吸われた痕です。

「この一粒だけまずい!」

というように、食感や味の違いは分からないと思いますが、まぁ、見た目が悪いですよね。

うん。

何といっても第一印象が悪いです。

稲が受粉し、もみの中にデンプンが貯蓄され始めて、クリーミィで液体状の時に、チュウチュウと吸われます。

しばらくたち、中のデンプンが硬質化してのちは、カメムシではストローがさせなくなるのか、吸えなくなります。

なのでその時にはカメムシ被害がなくなります。

カメムシ被害は、主に受粉してから硬くなるまでの間ですので、その間にカメムシが来ないように弊社では、あの手この手で頑張っています。

一度味を覚えて大量のカメムシが来てしまえば、どえらいことになってしまいます。

まずは、畦畔の雑草の除草などです、

また圃場周りの除草です。

猫じゃらしやヒエのように、穂のなる雑草は要注意です!

雑草の穂が出る前に草刈りをしたり、除草剤で枯らしたりします。

とはいえ、完全にカメムシを忌避することは無理なので、やはり少しはカメムシに気に入られてしまいます。

米全体が黒いお米は見たことはありませんが、玄米に黒い点、黒い粒、黒いお米があっても、色彩選別機でチェックして除外します。

結構賢い機械で、かなり正確に弾いてくれます。

検査での等級判定に、厳しく関わってきますので、機械の設定はシビアになってきます。

ピリピリモード突入です。

が、やはり機械、時々黒い点のあるお米を、見逃してしまいます。

もし、黒い点があるお米があった時には、もうこう思うしかありません。

「虫も好かないお米より、虫にも好かれる米がいい!」

と前向きに、考えて頂きたいです。

カメムシが、どんな基準で、お米を選んでいるのかわかりませんが、動物や虫は正直で、まずい物には顔を背けます。

イチゴだって、トマトだって、甘いものから食べられてしまいます。

なので、前向きに考えて頂きたいと思います。

でも、どんな美味しいお米でも存在を知られなければ、被害は最小限にすみますので、稲作時の、環境把握・管理には、とことん気を遣います。

近くの地域で、カメムシが多いという情報が耳をかすめただけでも、自分の所に来ないようにと、寄せてはだめだと思い、大きな穂のヒエなどを抜いたりもします。

また、色が少し茶色がかっていたりする米は、もしかしたら強風などで籾同士がこすれあい、傷んだ名残かもしれません。

ときどき道路際の籾が黒くなっているのはそのためです。少し奥を見たら普通の黄金色なのに、外の外周だけモミが黒く見えるのはそのためです。

この場合は、籾が黒いだけで、中の玄米は正常という場合が多いです。

籾が中の玄米を守ってくれているんです。

ついつい忘れがちになりますが、お米は種の部分です。

稲の子供にあたりますので、玄米が傷つかないように籾があるんです。

また、茶色っぽいお米には、斑紋米(ヤケ米)と呼ばれるものがあり、水分の高い籾(25%以上)が、籾の温度(25度以上)で、6時間ぐらいあると、変色し、この様に呼ばれます。

主に稲刈り後の乾燥調製の時に発生しやすいです。

茶色のお米? にはそういう理由があります。

ですので、一等米の透明感のあるきれいなお米を作るには、米作りから乾燥調製までの全ての工程が関わっています。

どこかで少し狂っても、最高品質の一等米を取ることが難しくなります。

これが最高品質の、一等級の等級のハンコです!

今、付加価値をつけようといろいろな評価基準が生まれていると聞きますが、星いくつだとか、、、。

どうなんでしょう?

ややこしく感じませんか?

それで皆様がお気に入りのお米を見つけられるのならばよいのですが。

ただ皆様に知っておいていただきたいのは、 

米袋に印を押せるのは、下記のような等級を示すハンコだけです。

検査員の印鑑と共に押されます。

それ以外はこの枠の中には押されません。

譲る米 等級 一等

譲る米 等級 一等

人間の人力の部分だけでも品質が左右され大変です。

まして、米作りのほとんどは、人力の及ばない天候任せですから、なかなかに大変です。

国家資格持ちの、頭脳明晰な気象予報士の方々ですら、当てられない天候の中で、先読みし、段取りを組んで、バランスを図っていかなければなりません。

だから「やりがいがある」ともいえるのですが。

なので、お米を作る時の覚悟とこだわりは、「どんな天候であっても最高品質の一等級を取るためには、どういう栽培方法がいいのか」です。

まさに腕の見せ所です。

一つお米を食べてみても、玄米を見てみても、いろいろな物語がそこから読み取れます。想像できます。

これもお米の魅力の一つです。

その年その年のお米の違いを楽しむのも、お米の醍醐味です。

また、同じ品種でも、栽培方法によって香り、粒、食感、味が変わります。

その違いを楽しみ尽くすのも、また一興ではないでしょうか。

天候と稲の努力で出来上がった最高ランクの1等級のお米、一等米です。

綺麗な玄米でしょ!

譲る米 玄米

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