炊飯器の選び方(IH、圧力IH、真空IH、真空圧力IH炊飯器とか、釜の厚みってどう選んだらいいの?)
炊飯器の選び方(IH、圧力IH、真空IH、真空圧力IH炊飯器とか、釜の厚みってどう選んだらいいの?)
今回のタイトルですが、炊飯器が壊れた節目などにこう思いませんか?
「毎日食べるご飯のために、炊飯器、何を買ったらいいの?」
大手家電店に行ったけど、たくさんありすぎて、もうわかんない。
しかも今日混んでて、手の空いてそうな店員さん、いないし。
まだ買うかわからないのに、忙しい中聞くのもなんかアレだし、、、。
こんな葛藤をしたことありませんか。
私は今年40歳ですが、出会う炊飯器との相性がいいのか、生まれてから、自分で買ったのは2台だけです。
大学時代は、実家のお古をもらって、あれ?数えてみると凄いな。
そのお古、18年近く使っていたかも。
それで結婚したぐらいから、その炊飯器の蓋の蝶番みたいなところが割れてバネがでてきたので、初めて、自分で買いに行くことに。
その時はタイガーさんの5合炊きを買いました。
選んだ理由は、それなりによさそうなのに、新商品入れ替え時の型落ちで1万円ぐらいで変えたから。
今でも覚えています。4、5年前だったか。
夕方時に行って、「もう少し安くしてくれたらすぐ買うわ」と更に値切って買ったことを。
正直、そんなに気にしていなかったかなぁ。
メニューがいくつか選べるものであれば、それなりにいい物だろう、ぐらいの考えでした。
あと、掃除のしやすい、シンプルなものがいいな、ぐらいでした。
そんな私が、その時の職の、仲の良いお客様から、アンビリーバブルな事実を見せつけられました。
その方が、
「私、こないだ15万円の炊飯器買ったわ」
「!!! 15万?そんな炊飯器あるんですか」
「やっぱり味って違います?」
「まだ使ってないからわからんわ。箱からさえだしてないわ」
「まだ車にのっとるから、もってきたげるわ」
「なんかあったら、申し訳ないので、どう変わるか、食べたら教えてくださいね」
「私、最近ご飯食べないし、たぶん使わんわ」
「使わないのに15万の炊飯器かったんですか?よっぽど普通の炊飯器と違ったんですね」
「なんか色々選べるみたい」
「せっかくだから使ってやってくださいね。そして感想聞かせてください」
嘘のような本当のやり取りです。
その後、その炊飯器、結局使われたのかなぁ。
それとも箱の中にしまってあるのかなぁ、と今だに思い出されます。
その時に、そんな炊飯器があることを知り、何が違うのだろう、と私自身ずっと頭の中にひっかかっていました。
その後テレビで、素敵なちさ子さんが出ている、ザワつく金曜日の家電のコーナーで、真空の機能のある炊飯器の存在を知りました。
でも、今タイガーさんの炊飯器もあるし、別に買わなくてもいいか、という事で、頭の隅に引っかかりながらも、そのまま時間が過ぎました。
そして妻の血圧が高いことを知り、その対策としてGABAに目をつけ発芽玄米を食べ続けようと決めました。
しかし、子供が1才半ぐらいだったので、玄米はダメだし、白米は子供のために炊かねばならないし、まさか、一つの炊飯器に半分半分にして両方を炊くわけにもいかないし、これはもう、もう一台買うしかない。
せっかく買うなら、前から気になっていた真空機能のある炊飯器を買おう、と心が決まりました。
そこで家電店を回って安いトコで買おうとしていたら、
「あれ、あの店舗では一万円ぐらいで変えたのに、ここではそれがない?あるのは2万円、4、5万円代ばかり。どういうこと?」
店員さんに聞いてみたところ、
「真空炊きだけのものは、型落ちであればそれぐらいで変えますが、今は新しいものに切りかわりまして。型落ちがないんです」
「真空炊きで2万円、4,5万するのは、圧力をかけれるものです。あと釜の素材や厚みが違います」
「それだけでこんなに値段が変わるんですね」
こんなエピソードがありました。
そこで、それを機に、いろいろ調べてみました。
①炊飯器を買う時期
②炊飯器の加熱の違い
(1)ガス式
(2)マイコン式
(3)IH式
③そんなIHにも二通りの加熱方式
(1)スチームIH方式
(2)圧力IH方式
④釜の素材や、厚み
(1)土鍋や炭を含んだもの
(2)金属鍋
⑤炊飯器の価格の違い
【高い炊飯器のポイント】
(1)釜の素材にこだわっている。(遠赤照射率が高いものなど)
(2)釜の厚み(熱が全体に均一に伝わるように)
(3)圧力炊きができる。
(4)真空機能や、蓋加熱機能がある。
(5)銘柄炊きができる。(メニューが豊富)
【高くない炊飯器のポイント】
(1)マイコン式
(2)釜が金属
(3)釜が薄い
(4)圧力炊きができない
(5)真空機能などがない。
(6)銘柄炊きがない。
⑥炊飯器で気をつけてもらいたい事
⑦メニューについて
(1)エコ炊き
(2)GABA増量など
⑧何合炊きを選んだらいいのか。
(1)鍋蓋との間に空間がありますので、お米が対流しやすく炊きムラが減らせる。
(2)内蓋が汚れにくい。
まず最初に、これだけは。
①炊飯器を買う時期
味覚の秋、食の秋は、調理器具が新商品に切り替わる時期なので、値下げがなく、高いことが多いらしいです。
秋は避けた方がいいです。
買うなら型落ちのある夏の終わりです。(4月くらいからは値下げしている所が増えてくるようです)
どうしても秋に買う、という場合は、量販店のネットショップ(オンラインショップ)などで安い所を調べてみて、交渉材料にしてみるのもいいかもしれません。
②炊飯器の加熱の違い
(1)ガス式
(2)マイコン式
(3)IH式
の3つです。
(1)ガス式
ガスを用いて、強力な火力で一気に炊き上げることができます。一度食べたらもう元には戻れない、そんな美味しいお米になります。小学生の時などは、実家がこれでした。上蓋に付く、パリパリの薄い皮や、おこげが、懐かしいです。
ただガス栓などの準備が必要になりますので、設備投資が必要になります。
(2)マイコン式
仕組みはともかく、特徴は、下からのみの過熱ですので、3合炊き以上になるとムラができやすいとのこと。底部と上部で湿度のムラができやすく、食感に影響を与えやすい。
マイコン式が出てから、炊飯器で保温ができるようになったそうで、当時はすごかったらしい。
1~2合しか炊かない方なら、シンプルで故障がしにくいので、そういった方の選択肢にはいいのかも。
(3)IH式
今の主流で、釜全体、釜そのものが発熱するので、高火力で、甘み、旨味を高めながら、ムラなく均一に炊飯できる。
パナソニックの炊飯器には、上の蓋からも発熱するものもあるようです。
③そんなIHにも二通りの加熱方式
(1)スチームIH方式
(2)圧力IH方式
この2通りがあります。
(1)スチームIH方式
これは知りませんしした。蒸気の力で炊くようで、米の銘柄にこだわる方に良いようです。なんでそうなのか、理由は、よくわかりませんが。
スチーム加熱。そういえば、潜水艦の特集で、スチームの熱の力で料理していたような、、、。
(2)圧力IH方式
圧力をかけて、更なる高火力、高加熱でお米一粒一粒の、旨味・甘味を引き出す。
水の沸点は100℃ですが、圧をかけると100℃以上にできまるそう。確かに、昔、理科の授業か何かで聞いたことのあるような。
玄米や、雑穀米を混ぜて炊く方、もっちり感が好きな方におススメです。
④釜の素材や、厚み
(1)土鍋や炭を含んだもの
(2)金属鍋
大きく分けて、この2通りがあるようです。
(1)土鍋や炭を含んだもの
自然由来のものを含んだもので、遠赤外線の出やすい素材や、高温にしやすいもの、熱を保持しやすいものにしているようです。
遠赤外線の照射率が高いものだと、一粒一粒の中までしっかりと熱が伝わり、ふっくら炊けます。
ですので、ツヤも当然よくなるので、お米の美しさも楽しみたい方は、これがよいのでは、と。
また、土鍋のような素材なら、鍋底が最高で280℃ぐらいまで上げることができるようになるとか。
さらに、蓄熱性があるので、すぐに冷めることがなく、その熱をしばらく維持するので、炊いているときに、甘み旨みを引き出すのによいようです。
美味しさのポイント、α‐デンプン化に貢献します。
土鍋や炭などの自然素材を含んだものは、お米一粒一粒の旨味・甘味、もっちり感を出すのにすぐれているようです。
その分、釜は重たくなるので、洗う際に少し大変に思う方がいるかもしれませんが、仕方がないことです。
毎日の事ですので、お店で、一度釜を持ってみて、確認してから購入を考えるのがお勧めです。
(2)アルミなどの金属
沸騰する際の温度が、110~130℃なのですが、先ほどの280℃を見てしまうと見劣りするかもしれませんが、金属なので熱伝導性、つまり熱効率がよいので、素早さがあります。
早炊き、高速炊きなどのメニューを選ばれる方におススメです。
ただ、早炊きされる際も、その前には、30分ほどは、お米に水を吸わせて頂いた方が、芯が残らずに炊けます。
⑤炊飯器の価格の違い
【高い炊飯器のポイント】
(1)釜の素材にこだわっている。(遠赤照射率が高いものなど)
(2)釜の厚み(熱が全体に均一に伝わるように)
(3)圧力炊きができる。
(4)真空機能や、蓋加熱機能がある。
真空機能については、どれだけ真空に近づけるか、真空レベルはピンキリですので要確認です。
(5)銘柄炊きができる。(メニューが豊富)
【高くない炊飯器のポイント】
(1)マイコン式
(2)釜が金属
(3)釜が薄い
(4)圧力炊きができない
(5)真空機能などがない。
(6)銘柄炊きがない。
※高いから良い、安いからダメ、というものではなく、自分の生活に合ったものを選ぶことが、大切だと思います。
例えば、
≪握力が落ちてきた、手首を痛めやすい方≫
「いい米食べたいから釜の分厚いの買って欲しい」と旦那さんが言われても、毎日ご飯を炊いたり釜を洗ったりするのは、奥様が多いのではないでしょうか。
そうなると、重い釜を毎日持ち上げ洗うのは、手首も疲れます。
濡れた釜は滑りやすいかもしれませんし、男女関係なく、筋力が衰えてくると、落とす可能性が多くなるかもしれません。
それならば、圧力炊きのもので、美味しく炊き上げてくれて、なおかつ、真空機能ありで、時間が経っても美味しさを保てるもの、それでいて釜がそこまで重たくない薄手のものを選んでみてもいいかもしれません。
こんな場合もあります。
≪しっかり吸水させるから、水加減も自分で調整するから、炊くだけでいい≫
「私は、吸水させることに重点を置いているから、炊く機能だけでいい」
「早炊きで十分」
という方もあると思います。
「自分でその都度、その米に応じて水加減するから、手入れがしやすくて、壊れにくい物がいい」
という方もあるかもしれません。
どうしても機能がたくさんあるものは、部品数が多いので、故障のリスクも当然増えやすくなります。
また、掃除もこまめにしなければなりませんし、洗う際に外す部品数も増えます。
そういう方は、余分なメニューや機能がないものが、おススメです。
≪私の場合≫
私は、自分で、吸水、炊く時の水加減をその都度変えるので、
●炊く時の圧力、
●保温時にも鮮度を保ちたいから真空機能あり、
が、大切なポイントです。
それで、東芝の真空・圧力炊き炊飯器を買いました。
もちろん、値引きしてもらって。
ただ、真空にする際などに、音がするので、最初少しびっくりしたり、心配になったりします。
あと、洗う際に、外す部品が多くなるので、慣れれば簡単ですが、最初は説明書を見ながらでした。
⑥炊飯器で気をつけてもらいたい事
内釜を洗う際には、傷をつけないように気をつけてください。
夕食後、内釜を洗う際、しばらく浸け置きした方がお米のノリが落ちやすいという事で、ついでに食器やら金属製のホークや包丁を入れる場合があるかもしれませんが、これはNGです!
プラスチック系の茶碗ならいいかもしれませんが、陶器や金属などの硬いものはダメです。
こすれた時に、内釜内に傷をつけますので、コーティングが剥がれたりして、お米におこげが付きやすくなったり、なかなかお米のノリが取れなくなります。
とれなくなると、よりこすりますので、より傷がつき、負のスパイラルに陥ります。
洗い場が狭くなるので、一か所に集めたくなる気持ちはわかりますが、しかも浸け置きもできますので、都合がいいのはわかりますが、内釜が傷つくことは避けて欲しいです。
あと、炊飯器で煮物をすると楽、ということで、調理をされる方もあるかもしれませんが、専用の調理機を使った方がよいと思われます。
塩分は機械の寿命を縮めます。
玄米を炊く時に塩を入れられる方もあるようですが、塩はお気を付けください。
味の素になるのならいいのですが、錆のもとになります。
塩分は、特にフッ素加工を痛めます。
また、大抵、金属のスプーンなどでかき回す、金属製のお玉でよそったりすると思うので、金属が触れることにより、内釜を傷つけるリスクが増えます。
炊飯器の買い替えスパンが短くなり、余計高くつきます。
⑦メニューについて
何が違うの、このメニューよくわからない、というものを少しご紹介します。
(1)エコ炊き
保温時の温度が低めになりますので、その分、電気代が安くなり、お財布的にエコになります。
(2)GABA増量など
そのメーカにより、変わるようですが、白米の5倍の時間をかけて炊くようです。
普通炊きが、40分ほどだとすると、4時間半ほどかかったりします。
例えば、炊き初めに40℃で1時間保持して、その後に炊くなど、いろいろあるようです。
そういう炊き方の工夫により酵素の働きを良くして、GABAの量を通常の玄米の1.4倍にしたりします。
GABAも増えますが、電気代も増えます。
GABA炊飯器を探すよりも、12~24時間浸水してから、炊くようにした方が、楽なように思います。
⑧何合炊きを選んだらいいのか。
基本的に毎日炊く量より、大きめの炊飯器を選んだ方がよいです。
毎日3合炊かれる人なら、5合、5.5合炊きがおススメです。
いくつかの理由があります。
(1)鍋蓋との間に空間がありますので、お米が対流しやすく炊きムラが減らせる。
(2)内蓋が汚れにくい。
これは実際にやっていて気づきました。
5.5合炊きの炊飯器で、3合炊く場合と、2合炊く場合では、内蓋の汚れ方が違います。
5合炊きで2合炊くと、汚れが少ないです。
とはいえ、糖質を含んだ汚れですので、雑菌がわかないように衛生的に、こまめな洗浄をお勧めします。
それに、こまめに洗った方が、汚れが落ちやすいです。
ぬるま湯につけてから洗えば、軽く汚れが落ちますので、ゴシゴシする必要はありません。
ゴシゴシするとその分傷がつきやすいですので、軽く洗う様にするといいと思います。
まとめていると、①~⑧項目になってしまいましたが、炊飯器をお買い求めの際には、ぜひご自身の生活スタイルに合ったものがみつかるように、と願っています。
written by てぃ
こんにちわ。
趣味で野菜を作りたいといろいろと考えています。
そのまま食べても甘いニンジン。
軽く焼いて食べるだけで美味しいピーマン。
だしをかけてレンジでチンするだけで美味しいオクラ。
トロトロの液のでる下仁田ネギ。
とれたてをその場で丸かじりが最高のキュウリ。
そんな思いを巡らしながら日々お米づくりを勉強しています。
「もっとお米のことを考えろっ!」!って叱られそうですが、
美味しい野菜と、美味しいご飯の組み合わせって、最高の栄養源、元気の源って感じがしません?
そんな私が、日常の日々の中で見たこと、思ったことなどを皆さんにご紹介させて頂ければなぁと思っています。
こうやってお米って作られるんだぁ、農家の人っていっつもどんな事してるんだろう?
へー、こんなこともしてるんだぁ!
そういう新たな一面というか、そういう驚き?のきっかけになって頂けたらと思います。
これからもよろしくお願いします。
そんな私が働く「ばんばのお米」のホームページは
コチラ↓
「ばんばのお米」ブログはコチラ↓
ばんばのブログ https://vanva.co.jp/blog/
その中の私の記事はコチラ↓ みてね♪
https://vanva.co.jp/blog/archives/category/justbecause/
「ばんばのお米」選びに悩まれている方はコチラ!