「今でしょ!講座」で常識を覆された!家の炊飯器で簡単!”最高にうまい米を炊く”方法。その『選び方』編
「今でしょ!講座」で常識を覆された!家の炊飯器で簡単!”最高にうまい米を炊く”方法。その『選び方』編
どんなに素晴らしい、研ぎ方、吸水方法、軟水選び、炊き方、天地がえしを実践しても、そのお米自体の品質がそれなりならば、それなりにしかなりません。
私も、あまりにも中米(2番米とも呼ばれ、小さいという理由から規格から落ちた米)がきれいだったので、持ち帰って、精米して食べたことがありました。
その結果、水加減もあったのでしょうが、ベチョベチョ感や、甘みが少ない様に感じられて、正直、美味しいとは感じませんでした。
中米は、生長の途中で未熟なお米ですから、やっぱりそうなるか、と納得はしたものの、播種、育苗から稲刈りまで毎日のように顔を合わせてきた私からすると、少し寂しくなりました。
「ちゃんとしたお米に育てられなくてごめんよ」
当然、田んぼに実っているお米すべてが、商品になるわけではありません。
どうしても一定量は、中米、色彩選別機落ち、くず米が出てしまいます。
これらを減らし、商品として出荷できる品質のものの割合を増やすこと、それが米農家の技術の光る所、つまり腕の見せ所となります。
まぁ、この様に、お米そのものの品質によって、当然炊きあがりの「美味しさ」は、変わってきます。
TVで紹介されていた「お米の選び方」は、『白いお米の少ないお米』を選ばれた方がよいという事でした。
記憶違いでしたらすみません。
白いお米は、日照不足や高温による障害などで、未熟米となってしまい、炊くとパサパサ感や、ベチョベチョ感が出てしまいます。
デンプンが十分に生成できないと、米粒の中に空洞ができ、その中に空気が多く入ってしまい、光が乱反射して白く見えるそうです。
白いお米が一定量あると、お米の検査で、最高ランクの一等級のお米、一等米の印は得られません。
二等米、ひどければ、三等米になります。
ですので、お米を選ぶ際は、お米の等級を確認してみて、何等級のお米なのかを確認されたらいいと思います。
ちなみに白いお米は、研ぎの際、水をいれますが、浮いてなかなか沈んでくれません。
透明なお米ばかりの一等米でも浮く時はありますが、それは表面張力で、すぐに沈みます。
よくみると、だいたい浮くお米は、白いお米であることに気づきます。
そういうお米が多く気になる時は、お米の等級を確認してみてもいいかもしれません。
「お米にそんなにお金をかけたくない」
というご意見もあるかもしれませんが、
5㎏5,000円のお米としても、茶碗一杯の金額は75円ほどです。
過去の記事で計算してみました↓
私たちの体を形作ってくれる主食のお米です。
自身の健康、毎日の元気への投資だと考えると、茶碗一杯75円は決して高くないのではないでしょうか。
白米にも栄養がバランスよく入っています。
【ご飯茶碗一杯分(150g)】
■糖質(炭水化物) 55.7g
人体における主要なエネルギー源。血液と一緒に全身をめぐる。
1g当たり約4キロカロリーのエネルギーとなる。
じゃがいも3個分(316g)に相当。
■脂質 0.5g
ホルモンや細胞膜の構成成分。
糖質を優先的にエネルギー源として消費するが、不足すると脂質をエネルギー源とする。
1g当たり約9キロカロリーのエネルギーとなる。
(これは糖質やたんぱく質よりも2倍効率よくエネルギーを作り出すということ)
バターなどの使用状況にもよりますが、1斤の食パンが370gとすると、5枚切りの1枚をさらに1/7にしたもの(11g)に相当。
■たんぱく質 3.8g
筋肉、髪、爪を作ったり、ホルモンや酵素、免疫機能にも関係する。
糖質を優先的にエネルギー源として消費するが、不足するとたんぱく質をエネルギー源とする。
1g当たり約4キロカロリーのエネルギーとなる。
人体の約60%は水分、約20%はたんぱく質で構成される。
牛乳ではコップの半分(110ml)に相当。
■カルシウム 5mg
骨や歯に含まれ、カルシウムイオンとして血液や筋肉、神経内にある。
体内(成人)に約1㎏存在する。
コップ一杯の牛乳(200ml)にはカルシウム220㎎が含まれるので、小さじ1杯(5ml)に相当。
■亜鉛 0.9mg
骨、歯、筋肉、肝臓、腎臓に含まれ、ホルモンや酵素、免疫、体の成長・維持に関係。
亜鉛は体内で生成できない「必須微量ミネラル」で、体内に約4g存在する。
ブロッコリー1/2個分(130g)に相当。
■食物繊維 0.5g
便秘の予防、整腸効果、血糖値の上昇の抑制、血中コレステロール濃度の低下に関係。
キャベツ1玉が1㎏とすると、その1/10は100g。その100g中には食物繊維が1.8gあるから、さらにその1/3の30gに相当。
分かりやすく言うと、コンビニのカットキャベツが1袋150gだから、その1/5に相当。
もっというと、キャベツの葉1枚の2/3くらい。
■鉄分 0.2mg
全身に酸素を運ぶ役割の赤血球の材料。不足すると貧血になる。
体内に約4g存在する。
ほうれん草の葉でいうと約2枚分(7.5g)に相当。
■ビタミンB1 0.03mg
糖質を燃やしてエネルギーを生み出す時に必要で、補酵素として働く。
キャベツの葉でいうと約1.5枚分(75g)に相当。
この過去の記事はコチラ↓
お米って太るって聞くけど、ホントなの? だからパンや麺を食べるようにしてたんだけど。
たんぱく質もあるので、これは筋肉を作る栄養でもあります。
こうしてみると、筋肉を落としたくない方は、適度な運動をして、しっかりとお米を食べることが、意外に大切なのです。
たんぱく質の含有量が多いと、お米の美味しさは、落ちるといいますが、ここは、米農家としても栽培方法で悩む所です。
弊社の場合、コシヒカリという同一品種でも、栽培方法によって、6通りのコシヒカリがあります。
本当はラッキーセブンの7通りなのですが、これは依頼された栽培方法で作っているものなので、そのまま業者さんへ行きます。
お客様には6通りのコシヒカリを紹介していますが、7種類すべて、個性があり、食べ比べるととても面白いです。
同じコシヒカリなのに全く違います。
TVの中でも紹介されていましたが、お米の
「しっかり」感
「さっぱり」感
「もっちり」感
「甘さ」
は、同じ品種でも、栽培方法、栽培される地域特性などによっても、刈り取り時期、その乾燥方法などによっても変わってきます。
ご自身にあった、ご自身が「美味しい」「うまい」と感じるお米と出会えることを願っています。
それとお米選びに大切な事は、
「白いお米の少ないお米」と紹介しましたが、しっかりと保管されていたお米であるかも大切なポイントだと思っています。
お米の旨みはもちろん、特に「香り」は保管方法によって影響を受けます。
TVでは「気温15℃以下」かつ「湿度70%程度」と紹介がありましたが、中でも気温というか室温が15℃以下の所で保管されているかどうかは、とても大切です。
弊社では、冷蔵庫が2機ありますが、2機とも15℃以下で管理しています。
ですので、いわゆる形式的になづけられる「一年経った古米」でも、ほとんどそん色なく美味しいです。
おかげさまで、古米がほとんど残らないのが、ありがたく、恵まれている所です。
逆に1年、2年寝かせたお米を試しに作りたくなるほどです。
本当に、香りよくなるのか、試したくなるほどです。(人づてに聞いたウワサ)
地主の方へお米をお届けするときは、30㎏の紙袋で納品させて頂くことが多いのですが、専用の冷蔵庫や、納屋の専用の場所、蔵の中の場合もあります。
「なるほど!」と勉強になります。
精米してからは、特に冷暗所で、酸素に触れる機会を減らして保管して頂きたいです。
元気のでる美味しい米探し、「米活」を楽しんで頂きたいと思います。
written by てぃ
こんにちわ。
趣味で野菜を作りたいといろいろと考えています。
そのまま食べても甘いニンジン。
軽く焼いて食べるだけで美味しいピーマン。
だしをかけてレンジでチンするだけで美味しいオクラ。
トロトロの液のでる下仁田ネギ。
とれたてをその場で丸かじりが最高のキュウリ。
そんな思いを巡らしながら日々お米づくりを勉強しています。
「もっとお米のことを考えろっ!」!って叱られそうですが、
美味しい野菜と、美味しいご飯の組み合わせって、最高の栄養源、元気の源って感じがしません?
そんな私が、日常の日々の中で見たこと、思ったことなどを皆さんにご紹介させて頂ければなぁと思っています。
こうやってお米って作られるんだぁ、農家の人っていっつもどんな事してるんだろう?
へー、こんなこともしてるんだぁ!
そういう新たな一面というか、そういう驚き?のきっかけになって頂けたらと思います。
これからもよろしくお願いします。
そんな私が働く「ばんばのお米」のホームページは
コチラ↓
「ばんばのお米」ブログはコチラ↓
ばんばのブログ https://vanva.co.jp/blog/
その中の私の記事はコチラ↓ みてね♪
https://vanva.co.jp/blog/archives/category/justbecause/
「ばんばのお米」選びに悩まれている方はコチラ!