体の代謝サイクルと、食事の大切さ。大切な食事と「譲る米(ゆずるまい)」
体の代謝サイクルと、食事の大切さ。大切な食事と「譲る米(ゆずるまい)」
今回のテーマです。
◇◇◇◇◇◇◇◇
【目次】
1.「衣・食・住」と「医食同源」
2.各器官の細胞の代謝サイクル
①体の細胞の数
②各器官の細胞の代謝サイクル
3.「代謝サイクル」と「食事」
4.「食事」と「お米」
5.「お米」の中でも、なぜ「ゆずるまい」?
①なぜ今譲る米なのか?
②「命を無駄にせず、命を繋ぎ、命を紡ぐ」お米
③「命が継承された」お米
6.「命あふれる」ものを食べて、「命あふれる」体づくり
◇◇◇◇◇◇◇◇
1.「衣・食・住」と「医食同源」
「食」という字は、「人」が「良」くなる、と書いて「食」という字が出来ています。
逆説的に言うと、「人」が「悪」くなるものであれば「食」とは言えないという事です。
よく人間が生きていくうえで大切なものが、「衣・食・住」と言われます。
この中の一つでもそろわないと、健康に元気に生きることはできないというものです。
その中でも特に大事だといわれているのが、「食」です。
だから、「米騒動」「農薬」「有機農法」「自然栽培」「循環農法」「添加物」「食の偽装問題」と、敏感になり、問題やブームになってきました。
「健康」ブームで、健康機器はもちろん、特に健康食品が、CMや広告、ラジオなどでも特に目立ってきました。
そんな健康食品だからこそ、特に「栄養成分の偽装」「表示義務違反」など、さらに問題が大きく取り上げられるようになりました。
それだけ、「食」は、私たちの健康で元気でエネルギッシュな人生を送る上で、欠かせない重要事項であると、誰もが確信を持っていることだからです。
「医食同源」という言葉もあります。
「医療」も「食」も源をたどれば同じ、という事です。
食で健康をコントロールする。
つまり、私たちの体は、「食」で出来ていると、誰もが知っている、という事です。
その「食」がもっと大切だと考えられるように、まずは私たちの資本、体の再確認をしたいと思います。
「体」の事を知るという上で、大切だなぁ、と思うのは、「細胞の代謝サイクル」を知ることが、その一つだと感じます。
2.各器官の細胞の代謝サイクル
①体の細胞の数
人体は、わずか1日24時間の間に、1兆個もの細胞を入れ替えているそうです。
ケタが違い過ぎて想像すら出来ませんので、ピンともカンとも感じませんが、思う事と言えば、どうやって数えたんだろう、という驚きです。
ただただ、細胞というのは「もの凄い働き者」ということがヒシヒシと伝わってきます。
私たちが寝ているときも働いているわけですから。
私たちが壁にぶち当たり思い悩んで、立ち止まっている時ですら、細胞は休まずにその歩みを止めないからです。
私たちは、気持ちの切り替えはなかなかできませんが、細胞たちはさっさと細胞を切り替えて、次に進んでいきます。
なんとたくましい奴らなんだ!
人体の細胞の数は、60~70兆個とも言われます。
毎日1兆個の細胞が入れ替わるとすれば、1ヶ月で約30兆個、2ヶ月で約60兆個が新しい細胞に生まれ変わっている、という事になります。
ということは、私たちの体の細胞の数からいえば、わずか2ヶ月で新しい体に生まれ変わっているとも言えなくはないです。
その細胞の切り替えの速さを思う時、日々の悩み事が本当に小さなものだと感じてしまいます。
②各器官の細胞の代謝サイクル
実際には、私たちの体には、各器官によって細胞の代謝のサイクルが異なったり、年齢によっても変わってくるようです。
「細胞の代謝サイクル」と聞くと大袈裟に感じるかもしれませんが、肌の場合ですと「ターンオーバー」という事です。
この場合は、肌の代謝サイクルの事です。
肌の代謝サイクルに合わせて、化粧品を使いましょう、お肌のケアをしてあげましょう、と使われます。
食事も、体の代謝サイクルを考えると、
「ありゃりゃ、こりゃ、毎日の毎回の食事が大事になるな」
「口に入れるものをもう少しまじめに考えなきゃならんな」
と少し反省させられます。
少し調べてみましたので、以下に紹介します。
≪各器官の代謝サイクル≫
細胞が全て入れ替わる、おおよその期間です。
【脳】 :1ヶ月~1年
【心臓】 :22日
【胃の粘膜】:3日
【胃腸】 :3日~7日
【腸の微絨毛(腸の表面)】:1日
【肝臓】 :1ヶ月~1年
【腎臓】 :1ヶ月~1年
【血液】 :100日~120日
【骨】 :幼児期は1年半、成長期は2年、成人は2年半、70歳以上は3年
【筋肉】 :1ヶ月~7ヶ月
【皮膚】 :1ヶ月
:10歳代で 20日
:20歳代で 28日(1ヶ月)
:30歳代で 40日
:40歳代で 55日(2ヶ月)
:50歳代で 75日
:60歳代で100日(3ヶ月)
こう見ると、最低1ヶ月ごとに、体重を計るなどして、自分の体を省みることが大切なのだな、と感じます。
腸の表面は、わずか1日なんですね。
汚い話ですが、大便の構成のほとんどは、水以外は細胞の死骸と聞いたことがあります。
その時、バナナ一本分も細胞入れ替わってるの?と驚いたことを覚えていますので、少し調べてみました。
≪大便の構成比率≫
◆70%:水分
◆10%:古くなった腸の細胞
◆10%:吸収されなかった食べかす
◆10%:腸内細菌(生きている細菌や、その死骸)
こう見てみると、「古くなった腸の細胞」、「腸内細菌(生きている細菌や、その死骸)」で、大便の固形分の20%を占めているというのですから、驚きです!!
小学生の頃、友人が、ギョウチュウ検査をし忘れて、登校時に側にあった犬の糞をつけて、提出したところ、病院に来るように呼び出されたということがありましたが、そりゃあ、やばいですよね。
ちなみに、「大便」とは、目に見えない体の内部の調子を教えてくれる、「大」きな「便」りと書きますが、毎日の大便が楽しくなる、ちょっとした「うんちく」をご紹介します。(うんちだけに、、、)
【腸内細菌の状態が良い(善玉菌優位で酸性)】
黄褐色、つまり暗い橙色、もっとわかりやすくいうと、オレンジ色より少し赤味がかった黄色が少し薄暗くなった感じの、大便です。
【腸内細菌の状態が悪い(悪玉菌優位でアルカリ性)】
黒っぽい色の大便になります。
3.「代謝サイクル」と「食事」
◆前項の代謝サイクルで「1週間~1ヶ月間」が特に大切、だと感じた項目が以下の通りです。
【脳】 :1ヶ月~1年
【心臓】 :22日
【胃の粘膜】:3日
【胃腸】 :3日~7日
【腸の微絨毛(腸の表面)】:1日
【肝臓】 :1ヶ月~1年
【腎臓】 :1ヶ月~1年
【筋肉】 :1ヶ月~7ヶ月
【皮膚】 :1ヶ月
◆代謝サイクルで「3ヶ月~1年」が特に大切、だと感じた項目が以下の通りです。
【血液】 :100日~120日
【骨】 :幼児期は1年半、成長期は2年、成人は2年半、70歳以上は3年
こういう事から、
「1週間~1ヶ月間」が大切なのが、9項目、
「3ヶ月~1年」が大切なのが、2項目、
とすれば、まず見直した方がいいのが、1ヶ月以内の、日々の行いです。
その日々の行いの中でも、冒頭で触れた、「衣・食・住」と「医食同源」を考えると、体を作る「食」こそ、まず見直さなければならないポイントです。
「効率がもっともよいポイント」と言い換えてもいいです。
健康のためには、食事を見直すのが手っ取り早い、という事です。
こういった角度からも、私たちの健康を見直すことがあります。
「食事、運動、睡眠(休養)」
この3つはちゃんとできてますか?
という具合に。
熟睡するにも体力が必要です。
よく年を取ると夜中に目が覚める、と聞きますが、体力がなくなるからです。
だからといって、運動だけしていても、食べなければ筋肉も体力もつきません。消耗していくだけです。
そう考えると、まずは「食」べることが大切になります。
血となり、肉となる、それが「食事」です。
それに満腹中枢が刺激されると、幸せ感も溢れてきます。
やはり生きてく上で一番大切なのが、まず「食事」です。
そこで、「代謝サイクル」を知ると、より「食事」の大切さ、重要さが知らされます。
ここで、ようやく「代謝サイクル」と「食事」が繋がります。
4.「食事」と「お米」
「食事」と一言で言っても、お米だけでなく、パンもあれば、麺もあります。
おかずも、無数にあります。
飲み物も、健康茶、野菜ジュースなどいろいろあります。
その中でも、どうして「お米」が食の要になるのか、以前の記事で触れました。
それがこれです。↓↓↓
お米は「ただのデンプンの塊」とバカにされることもありますが、実はお米の中には、三大栄養素の、糖質、脂質、たんぱく質の全てが含まれています。
それだけではなく、糖質を代謝する際に必要なビタミンB1、不足しやすい、鉄分や亜鉛、カルシウムもあり、栄養の摂り忘れ防止に役立ちます。
これはもう食べなきゃ、損、損、損御飯です!
これがホントの損御飯なんです! そう、孫悟飯です!!
という栄養の面から、食事の中でも「お米」の立つ位置の重要性を探ってみました。
一部抜き出すと、
【ご飯茶碗一杯分(150g)】
■糖質(炭水化物) 55.7g
人体における主要なエネルギー源。血液と一緒に全身をめぐる。
1g当たり約4キロカロリーのエネルギーとなる。
じゃがいも3個分(316g)に相当。
■脂質 0.5g
ホルモンや細胞膜の構成成分。
糖質を優先的にエネルギー源として消費するが、不足すると脂質をエネルギー源とする。
1g当たり約9キロカロリーのエネルギーとなる。
(これは糖質やたんぱく質よりも2倍効率よくエネルギーを作り出すということ)
バターなどの使用状況にもよりますが、1斤の食パンが370gとすると、5枚切りの1枚をさらに1/7にしたもの(11g)に相当。
■たんぱく質 3.8g
筋肉、髪、爪を作ったり、ホルモンや酵素、免疫機能にも関係する。
糖質を優先的にエネルギー源として消費するが、不足するとたんぱく質をエネルギー源とする。
1g当たり約4キロカロリーのエネルギーとなる。
人体の約60%は水分、約20%はたんぱく質で構成される。
牛乳ではコップの半分(110ml)に相当。
■カルシウム 5mg
骨や歯に含まれ、カルシウムイオンとして血液や筋肉、神経内にある。
体内(成人)に約1㎏存在する。
コップ一杯の牛乳(200ml)にはカルシウム220㎎が含まれるので、小さじ1杯(5ml)に相当。
■亜鉛 0.9mg
骨、歯、筋肉、肝臓、腎臓に含まれ、ホルモンや酵素、免疫、体の成長・維持に関係。
亜鉛は体内で生成できない「必須微量ミネラル」で、体内に約4g存在する。
ブロッコリー1/2個分(130g)に相当。
■食物繊維 0.5g
便秘の予防、整腸効果、血糖値の上昇の抑制、血中コレステロール濃度の低下に関係。
キャベツ1玉が1㎏とすると、その1/10は100g。その100g中には食物繊維が1.8gあるから、さらにその1/3の30gに相当。
分かりやすく言うと、コンビニのカットキャベツが1袋150gだから、その1/5に相当。
もっというと、キャベツの葉1枚の2/3くらい。
■鉄分 0.2mg
全身に酸素を運ぶ役割の赤血球の材料。不足すると貧血になる。
体内に約4g存在する。
ほうれん草の葉でいうと約2枚分(7.5g)に相当。
■ビタミンB1 0.03mg
糖質を燃やしてエネルギーを生み出す時に必要で、補酵素として働く。
キャベツの葉でいうと約1.5枚分(75g)に相当。
この様にお茶碗一杯の白米にも、これだけの栄養があるんです。
それもすごいのですが、本当に優秀なのは、その組み合わせなんです!
糖質を代謝する際に必要なビタミンB1が一緒に含まれていて、太るどころか、ありゃりゃ、逆に肥満防止になる!と驚きます。
それだけではなく、不足しやすい、鉄分や亜鉛、カルシウムもあり、栄養の摂り忘れ防止に役立ちます。
さらには、腸内環境を整える食物繊維まで含まれ、急激な血糖値の上昇にも備えてくれます。
5.「お米」の中でも、なぜ「ゆずるまい」?
「お米」の中でも、なぜ「ゆずるまい」?
「譲る米」をどう読んだらいいのか、わからないということで、ひらがなで書きました。
実は、今までいろいろな記事を書いてきましたが、そのほとんどは「譲る米はどんなお米?」という特徴やこだわりの紹介でした。
①なぜ今譲る米なのか?
「なぜ今譲る米なのか?」について少し触れたいと思います。
過去に以下のような記事を書きました。
「譲る米」の栽培の要は、類を見ない「土づくり」。慣行栽培、特別栽培米との違い。
【譲る米】たくさんのご注文の御礼と、SDGsに共感する「譲る米」のポイント
「野菜の栄養で育ったお米」が「譲る米」 「野菜」と「お米」のキューピットは「土壌菌」
「環境に優しいお米」=「野菜で育ったお米」=「譲る米」:対話
減農薬で大切なのは、成分数(使用回数)よりも使用したタイミング。そこに重きを置いた「ゆずるまい」
「特別栽培米の基準内に農薬を減らすのも大変なのに、よくその半分でできますね」よく聞かれること。【譲る米】の栽培で。
ネオニコチノイド系の農薬を使わずに育てたお米、それが「譲る米」
結論として、私がどうして「譲る米」に力をいれているかというと、
◆今の時代に合っている
◆農薬を極力抑えている
◆ネオニコチノイド系の農薬を使っていない
◆廃棄野菜で育ったお米
◆SDGsに共感する点が多い
◆美しく美味しい
◆命を繋げている
という点があるからです。
分かりにくいと思いますが、私なりにどんな農業が求められてきたのかまとめてみました。
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【求められた4つの世代】
◆第一世代「化学農法」:化学肥料・農薬 栽培
◆第二世代「有機農法」:有機肥料・無農薬 栽培
◆第三世代「自然農法」:無肥料・無農薬 栽培
◆第四世代「循環農法」:廃棄野菜肥料・減農薬 栽培
年代のイメージ的には(私個人の見解です)
◆第一世代「化学農法」:1950年頃(トトロの時代)
◆第二世代「有機農法」:2000年頃(シドニー五輪)
◆第三世代「自然農法」:2010年頃(なでしこジャパン「W杯優勝」)
◆第四世代「循環農法」:2022年以降(SDGs)
【誰に求められたのか?】
◆第一世代「化学農法」:人に求められた
◆第二世代「有機農法」:人に求められた
◆第三世代「自然農法」:人に求められた
◆第四世代「循環農法」:いま、世界が求めている
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こういった事から、循環農法の中でも、廃棄野菜を再利用することによって、食品ロスを削減できる「譲る米(ゆずるまい)」に力を入れています。
②「命を無駄にせず、命を繋ぎ、命を紡ぐ」お米
「命を無駄にせず、命を繋ぎ、命を紡ぐ」
それが「譲る米」です。
◆廃棄野菜のせっかくの命の結晶である栄養を無駄にせず、
◆その命をお米に繋げてあげる。
◆その命溢れるお米を、食べた人の幸せを紡ぐ。
こんなお米、聞いたことありますか?
「廃棄野菜」と聞くと、「栄養のない残りカス」みたいなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、そんなことはないんです。
それどころか、めちゃ、凄いんです!
そうそう、こんなイメージをして頂くとわかりやすいかも。
それは、ドライフルーツ。
干したら、水分は飛んで小さくなり損した気持ちになるけれど、その分旨みと栄養が凝縮されて、一口含むだけで、何とも言えない幸せ感というかエネルギーが口の中を突き抜ける。
野菜も同じ。
廃棄野菜も同じ。
複数の野菜やら果物やらを腐熟させながら、乾燥させるから、とてもジューシーな栄養量とバランスになる。
つまりこの肥料を使えば使うほど、
ただ焼却処分をしていただけの野菜が生かされ、次の農作物のエネルギーへと引き継がれます。
③「命が継承された」お米
野菜の生命力を、次世代の稲に繋げる、「命の継承」。
それが、廃棄野菜を再利用した肥料の凄さであり、価値です。
人の命の大切さは、問題にされます。
人と比べれば、「命」の見え方は違いますが、野菜などにも生命力があります。だから成長します。
私はそのように考え、栽培に臨んでいます。
その野菜や農作物の「命」を、次の命に繋げてあげる。
それが農家の役目でもあると思います。
ただ農作物を作るのでなく、その生命力を次に繋げてあげる。
そのタスキ渡し役、それが農業従事者の本当の役割、使命でないかと思っています。
少なくとも私は農業に携わるうちは、そういう想いでいたいと思っています。
野菜や農作物の「命」。
育つための「生命力」。
育つ間に複雑に行われる「エネルギー」代謝と生産。
降り注ぐ太陽の無限のエネルギーを変換し作り出される「パワー」。
私たちの体を形作ってくれる、その「栄養」。
そんな宝を、ただ焼却処分するのでは、申し訳なさすぎる。
ただひたすらにもったいない。
せっかく生かせる方法があるのに。
方法がないなら仕方がないけれど、方法はあるのだからしない手はない。
今、世界あげての環境問題への取り組みが始まりました。
SDGsはその中心の方針となっているように感じます。
その中で、農家である私が出来る事。
それは、食品ロスの削減をし、農作物のエネルギーを循環させ次の農作物に循環させてあげる事。
そのために、私が取り組み始めたのが、
廃棄野菜を再利用した肥料を使ってのお米づくりです。
実はそれだけだけではなく、うちの更なるこだわりとして、やっていることが、
土の中の微生物、土壌菌を改善していくという事です。
疲れ切った土を生き返らせてあげる。
野菜の命を、稲に繋げる、
それが、
廃棄野菜を利用した肥料で育てたお米、
「野菜が育てたお米」
です。
野菜とお米を繋げてくれるのが土壌菌なので、
「土壌菌が育てたお米」
でもあります。
こういった栽培方法をすることによって、
農業従事者は栽培を通し「地球環境に貢献」し、
食べて頂いた方も自ずと「環境保全の取り組みに参加」できる、
そんなお米作りに取り組んでいます。
6.「命あふれる」ものを食べて、「命あふれる」体づくり
「食べもので体はつくられる」
アトピーの方も、その食べているものを変えるだけで、1か月後にビックリするぐらい皮膚が変わっている場合も多いと聞きます。
私自身そうでした。
小学生の頃、アトピーで、体中かいていました。
あまりの痒さと、かきむしりたくないので、お風呂の度に、熱いお湯をあてて、かゆみをごまかしていました。
ふと、ある食べ物をやめてみると、1か月後くらいにピタリとかゆみがなくなりました。
それは、う○い棒でした。
小学生の頃、おやつと言ったらそれしかなく、そればかり食べていました。
結局アトピーの症状は治まりましたが、その時のかいた傷跡は、消えずに残っています。
アトピーの怖さも知っています。
そういう事もあり、個人的に、食べものには強い関心があります。
また、食が体を作るという事で、こういった方が分かりやすいかもしれません。
味覚の変化です。
大学生時代一人暮らしをしていて、そのままずーっと一人暮らしを結婚するまでしていましたが、私の冷蔵庫には、塩コショウもなく、ソースもなく、マヨネーズもありませんでした。
洗って捨てるという、ゴミの処分も面倒だったのですが、食材の素の味、そのものの持つ味わいを楽しみたくて、味の濃い調味料は使わないようにしていました。
すると、隠し味などにも気づけるようになり、ぼそっとつぶやいたことが、そのままスタッフの耳に入り、よく気づきましたね、と褒めて頂いたこともありました。
日頃薄味で慣れておくと、食事の味付けが楽しくなるなぁ、としみじみ感じたものでした。
くどくなりましたが、私の話で伝えたかったことは、
「食べもので体はつくられる」
という事です。
つまり、
「元気で健康になりたい」なら、「元気で健康に育ったもの」を食べたらいい、
という事です。
生命力の継承をさせ、「元気で健康に育ったお米」こそ「譲る米」なんです!
だからこそ、
元気で健康に育った「譲る米」を食べて、「元気で健康でいて頂きたい」んです。
この想いで育てたお米です。
私はお米の栽培時には、すべての工程で、どの品種でも、この想いを持って臨んでいます。
特別栽培米でもそうでなくても、それは変わりません。
ただ、想いだけではなく、その実態をも、妥協せずこだわったのが「譲る米」です。
「有機肥料」栽培はいいものと思われています。
ただ私は栄養バランスを考え人工的に作りあげた有機肥料よりも、
廃棄野菜がおりなす、自然任せの栄養バランスでお米を育てたい。
自然の作り出す栄養バランスの中で育った、健康で元気いっぱいのお米を育て上げる。
自然の中で育まれた「ありのままの元気と健康」、
それを、野菜からお米へ、お米から人へと、繋げたい!
そんな想いをより強く込められているのが、「譲る米」です。
どんなに気をつけていても事故や病気になる時代です。
だからこそ、自分でコントロールできる食生活、その中でも食事に欠かせないお米から、出来上がる体を考えて選んで頂ければと思っています。
一日一日の積み重ねで、体はつくられていきます。
このお米を食べ続けていけば、1年後、2年後、3年後、5年後、自分はどうなっているんだろう?
先の自分を想像して、今の食生活を見直してみる。
そんなきっかけになって欲しいお米が「譲る米」です。
あくまでこれは作り手の想いであって、押し付けるものではありませんので、
「こういうお米もあるんだなぁ」とこれを機に知って頂ければとても嬉しいです。
「食事は体をつくる」
もっというと、大袈裟に聞こえるかもしれませんが、
「食が人生をつくる」
とも思っています。
「譲る米」をきっかけに、楽しいお米生活「米活」となりますように。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
お米と全く関係ないような、体の細胞の代謝サイクルに思いをはせている、そんな農家が最近考えていること。
お米の栽培方法が時代とともに、
どのように変わってきたのか、
どのように注目を浴びてきたのか、
これから望まれるお米づくりとは何か、
というポイントに着目して、端的にまとめてみたのが次の4つの世代です。
(あくまで私個人の見解です)
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【求められた4つの世代】
◆第一世代「化学農法」:化学肥料・農薬 栽培
◆第二世代「有機農法」:有機肥料・無農薬 栽培
◆第三世代「自然農法」:無肥料・無農薬 栽培
◆第四世代「循環農法」:廃棄野菜肥料・減農薬 栽培
【誰に求められたのか?】
◆第一世代「化学農法」:人に求められた
◆第二世代「有機農法」:人に求められた
◆第三世代「自然農法」:人に求められた
◆第四世代「循環農法」:いま、世界が求めている
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年代のイメージ的には(私個人の見解です)
◆第一世代「化学農法」:1950年頃(トトロの時代)
◆第二世代「有機農法」:2000年頃(シドニー五輪)
◆第三世代「自然農法」:2010年頃(なでしこジャパン「W杯優勝」)
◆第四世代「循環農法」:2022年以降(SDGs)
私が10年ほど前から「できたらいいな」と構想していたもので、SDGsを意識して組み立てた農法ではありませんが、廃棄野菜を再利用した肥料を用いる「譲る米」農法は、食品ロスを削減できる立派な「循環型」農業だと、思っています。
ただ焼却処分されていた廃棄野菜。
生ごみは焼却処分されるとき、二酸化炭素と、ダイオキシンを発生させます。
空気汚染させます。
食品ロスを再利用という形で有効活用し、その「生命力」を次の食糧へと繋げ、空気汚染まで削減する。
化学肥料を使わないので、硝酸態窒素の土壌汚染を防ぎ、マイクロプラスチックも、川はもちろん海へも流出させません。
全体の量からすると、まだまだで、スズメの涙以下の貢献具合です。
だけれども、この挑戦は価値ある一歩と思っています。
今の自分にできる事。農業従事者としてできること。
世界の環境、というとスケールが大きすぎるので、まずは日本から、それでも大きいので、まずは石川県から。
その環境と食を守り、貢献していきます。
ですので、あえてタイトルを
第4世代のお米「循環農法」=「譲る米」。
としたのは、そういう想いがあったからです。
応援して頂けたら嬉しいです。
どうか今後ともよろしくお願い致します。
そんなSDGsの取り組みに関われている、ドキドキするような夢いっぱいのお米はコチラです。
【譲る米(コシヒカリ)】
「えっ!これもコシヒカリ?」と驚かれます。
【譲る米『夢』(夢ごこち)】
炊き立ても、冷めても、2度美味しい不思議なお米。
「えっ、冷めてから食べるとまた別の美味しさがある!本当に同じお米?」
そのモッチリ感、旨み、一度食べると抜け出せなくなります。
「コシヒカリ」と「夢ごこち」を交互に食べられる方も多いです。
「コシヒカリ」5㎏食べたら「夢ごこち」5㎏食べて、また「コシヒカリ」5㎏食べる、というようにです。
(私もその一人です)
ぜひ一度お試しを! そして、楽しい米活を!
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written by てぃ
こんにちわ。
趣味で野菜を作りたいといろいろと考えています。
そのまま食べても甘いニンジン。
軽く焼いて食べるだけで美味しいピーマン。
だしをかけてレンジでチンするだけで美味しいオクラ。
トロトロの液のでる下仁田ネギ。
とれたてをその場で丸かじりが最高のキュウリ。
そんな思いを巡らしながら日々お米づくりを勉強しています。
「もっとお米のことを考えろっ!」!って叱られそうですが、
美味しい野菜と、美味しいご飯の組み合わせって、最高の栄養源、元気の源って感じがしません?
そんな私が、日常の日々の中で見たこと、思ったことなどを皆さんにご紹介させて頂ければなぁと思っています。
こうやってお米って作られるんだぁ、農家の人っていっつもどんな事してるんだろう?
へー、こんなこともしてるんだぁ!
そういう新たな一面というか、そういう驚き?のきっかけになって頂けたらと思います。
これからもよろしくお願いします。
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