減農薬で大切なのは、成分数(使用回数)よりも使用したタイミング。そこに重きを置いた「ゆずるまい」

減農薬で大切なのは、成分数(使用回数)よりも使用したタイミング。

今回のテーマです。

でも本当は、

「減農薬で大切なのは、成分数(使用回数)と使用したタイミング」

というタイトルにしたかったんです。

「成分数(使用回数)」「使用したタイミング」は、ともに大切なポイントです。

ただ、今まで「成分数(使用回数)」は気にしていても、「使用したタイミング」を気にする人は少ない様に思うからです。というかタイミングを気にしている人は、まずいないと思います。

「成分数(使用回数)」の少なさに安心して、もう一歩踏み込んで、その使用タイミングまで届かないんだと思います。

とうことで、そんな「タイミング」にも気にして欲しくて、今回のタイトル、

「減農薬で大切なのは、成分数(使用回数)よりも使用したタイミング」とし、少しでも興味を引いて頂けたらなぁ、と希望をもって、このタイトルにしました。

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【目次】

1.特別栽培米とは
2.農薬使用のタイミングで変わる「安心・安心感」
 ①農薬の使用回数(成分数)は、まず大事。
 ②何の目的で使ったのか、知ることも大切。
 ③農薬を使用するタイミグの大切さ。
 ④農薬の種類、ネオニコチノイド系の確認が大切。
3.まとめ

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1.特別栽培米とは

「特別栽培米」の言葉がよく知られるようになりました。

お米を買う際に、「特別栽培米」の表記で選ばれる方も多いと思います。

「特別栽培米」というのは、その県慣行栽培の、

◇化学合成肥料の「窒素成分」
◇化学合成農薬の「使用回数(成分数)」

において、それぞれ半分以下で栽培したお米の事です。

農薬が気になる方にとっては、「特別栽培米」というだけで、

「農薬半分以下なのね」

安心感に繋がると思います。

2.農薬使用のタイミングで変わる「安心・安心感」

農薬の使用回数(成分)が、せっかくの半分以下でもそのタイミングで、だいぶ安心感が変わります

「農薬の使用タイミング」こんな事聞いたことありますか?

まぁ、なかなか聞いたことがないと思います。

逆にいうと、そこまで考えて、こだわって作っている人が少ないからかもしれません。

あまり気にする人が少ない中でも、そこに重点をおいて、こだわって、こだわって、こだわり抜いて育てている米農家、そうやって育ったお米があります。

私の中では、それが、野菜で育ったお米「譲る米(ゆずるまい)」です。

「ゆずるまい」を通して、説明したいと思います。

 ◇そもそも、農薬は何の目的で使うのでしょうか?
 ◇どんな種類があるのでしょうか?
 ◇その中でも問題視されてる農薬はどんなもの?
 ◇どんな時期に使うのでしょうか?

①農薬の使用回数(成分数)は、まず大事。

まずは、これを見てください。

農薬の使用回数、目的、タイミングが一目でわかると思います。

譲る米の、慣行栽培、特別栽培米の基準

石川県の慣行栽培、特別栽培米の基準と、ゆずるまい

この2つの表からわかることは、圧倒的な農薬の使用回数(成分数)の少なさです。

特別栽培米どころではない、その半分以下の成分数です。

ここで、まず安心!

②何の目的で使ったのか、知ることも大切。

そして、次はコチラ。

譲る米、農薬使用目的と回数

譲る米、農薬使用目的と回数

その5回分を、どこのタイミングで、どの目的で、使ったのか、その内訳が分かります。

畦畔というのは、田んぼを囲っている、あぜの部分です。

作業時に歩いたり、水田時に水を蓄えておくためにあります。

慎重に除草剤をまけば、稲にはかかりません。

万が一稲にかかっても、稲も色が変わったりするので、すぐにわかります。

ですので、畦畔の除草剤の農薬は無視します。

ただ、正直にお伝えしたいので、あえて公開しています。

畦畔から草を除くのは、虫がわいたり、害虫が寄ってきたり、病原菌が入りやすくなったりするのを防ぐためです。

黒い斑点、黒い粒、黒いお米などのカメムシ被害は、これでかなり防げます

また、畦畔の穴なども見つけやすく、修復しやすいからです。

水田内は、5月の田植え時に田植え機でまきます。3回とありますが、主に3系統の雑草に対応する成分が入っていると思って頂けるとわかりやすいです。

ですので、1袋の農薬に3成分が入っていて、それを形式的に3回分と表現します。

目的は、雑草対策です。

この除草剤は、新たに雑草が生えないように水田中の土の上をコーティングするようなものです。

稲の根にあたると稲も枯れてしまうものなので、失敗すると、稲も枯れてしまいます。

農薬がかかったものは枯れてしまうので、お米には残りません。

7月の除草剤も雑草対策です。主にヒエやホタルイ対策です。

5月のものは、生えてこないように、のものですが、7月のものは生えてきたものに対してです。

7月の場合のものは、「選択性農薬」といって、稲には影響を与えず、雑草だけ枯らします

ですので、食べるお米には農薬は残りません

③農薬を使用するタイミグの大切さ。

さらに言うと、タイミングとして、お米の赤ちゃんが体の中で作られる前にまいていますので、それこそ、お米に農薬は残りません。

その後は農薬を、お米に触れる所では使用していませんので、結果として、農薬が残らない、安心できるお米に育ちます。

それが「譲る米(ゆずるまい)」のこだわりと、特徴です。

 

農薬を極力抑えつつ、適切なタイミングで農薬を使う、だから農薬がお米に残らない、

これが、凄い所です。

9月20日が稲刈りでした。

1ヶ月と1~2週間前ぐらいが穂の出る出穂期です。→8月10日頃。

その1か月前が、体内でお米の赤ちゃんが作られる幼穂形成期です。→7月10日頃。

大雑把なイメージで、日照時間などの環境、品種によって変わりますが、こういう感じです。

最後の除草剤が7月1日ですので、7月10日の前なので、さらに安心です!

このような理由で、

農薬のタイミングというのは、とても大切な事になります。

 

もちろん、農薬それぞれに、散布時期が明記されておりますので、その時期を遵守することが、当然大切になります。

④農薬の種類、ネオニコチノイド系の確認が大切。

それと、今農薬で問題意識が高まっているのが、殺虫剤のネオニコチノイド系農薬です。

結論をいいますと、

「譲る米(ゆずるまい)」には、

殺虫剤も使用していませんし、ネオニコチノイド系農薬も使用しておりません。

 

さて、どんな怖さがあるのか、参考サイトです。

埼玉県 環境科学国際センター

「ネオニコチノイド系殺虫剤」って何ですか?

≪関心の高まっている点≫

◆使用規制の国の存在
◆脊椎動物に対する免疫機能や生殖機能の低下などの慢性毒性の報告
◆ミツバチ減少の原因物質としての疑念
◆直接的及び間接的な生態系への影響の懸念
◆河川水等からの検出事例の報告
◆環境汚染物質として懸念

この様に、人体、環境への影響が心配されているのが、殺虫剤であるネオニコチノイド系農薬です。

過去に、このような記事もまとめてみました。↓

ネオニコチノイド系の農薬を使わずに育てたお米、それが「譲る米」

3.まとめ

今回のテーマは、

減農薬で大切なのは、成分数(使用回数)よりも使用したタイミング。そこに重きを置いた「ゆずるまい」

という事でしたが、

農薬を減らすのはもちろんの事、
ネオニコチノイド系の農薬を使わないようにし、
農薬をどうしても使うなら「穂の形成前」までのタイミングが、

より安全に繋がることだと私は感じていて、それを実践しています。

それが「譲る米(ゆずるまい)」です。

共感を頂けて、この記事をきっかけに、このお米を食べて頂けたら嬉しいです。

 

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農薬は今の時代必要と思いながらも、極力減らして安心と安心感のあるお米を届けようと日々頭をポリポリしている、そんな農家が最近考えていること。

第4世代のお米「循環農法」=「譲る米」。

お米の栽培方法が時代とともに、

どのように変わってきたのか、

どのように注目を浴びてきたのか、

これから望まれるお米づくりとは何か、

というポイントに着目して、端的にまとめてみたのが次の4つの世代です。

(あくまで私個人の見解です)

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【求められた4つの世代】

◆第一世代「化学農法」:化学肥料・農薬 栽培
◆第二世代「有機農法」:有機肥料・無農薬 栽培
◆第三世代「自然農法」:無肥料・無農薬 栽培
◆第四世代「循環農法」:廃棄野菜肥料・減農薬 栽培

 

【誰に求められたのか?】

◆第一世代「化学農法」:人に求められた
◆第二世代「有機農法」:人に求められた
◆第三世代「自然農法」:人に求められた
◆第四世代「循環農法」:いま、世界が求めている

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年代のイメージ的には(私個人の見解です)

◆第一世代「化学農法」:1950年頃(トトロの時代)
◆第二世代「有機農法」:2000年頃(シドニー五輪)
◆第三世代「自然農法」:2010年頃(なでしこジャパン「W杯優勝」)
◆第四世代「循環農法」:2022年以降(SDGs)

 

私が10年ほど前から「できたらいいな」と構想していたもので、SDGsを意識して組み立てた農法ではありませんが、廃棄野菜を再利用した肥料を用いる「譲る米」農法は、食品ロスを削減できる立派な「循環型」農業だと、思っています。

ただ焼却処分されていた廃棄野菜。

生ごみは焼却処分されるとき、二酸化炭素と、ダイオキシンを発生させます

空気汚染させます。

食品ロスを再利用という形で有効活用し、その「生命力」を次の食糧へと繋げ空気汚染まで削減する

化学肥料を使わないので、硝酸態窒素の土壌汚染を防ぎマイクロプラスチックも、川はもちろん海へも流出させません

全体の量からすると、まだまだで、スズメの涙以下の貢献具合です。

だけれども、この挑戦は価値ある一歩と思っています。

今の自分にできる事。農業従事者としてできること。

世界の環境、というとスケールが大きすぎるので、まずは日本から、それでも大きいので、まずは石川県から。

その環境と食を守り、貢献していきます

ですので、あえてタイトルを

第4世代のお米「循環農法」=「譲る米」。

としたのは、そういう想いがあったからです。

応援して頂けたら嬉しいです。

どうか今後ともよろしくお願い致します。

 

そんなSDGsの取り組みに関われている、ドキドキするような夢いっぱいのお米はコチラです。

【譲る米(コシヒカリ)】

「えっ!これもコシヒカリ?」と驚かれます。

譲る米パッケージ

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【譲る米『夢』(夢ごこち)】

炊き立ても、冷めても、2度美味しい不思議なお米。

「えっ、冷めてから食べるとまた別の美味しさがある!本当に同じお米?」

そのモッチリ感、旨み、一度食べると抜け出せなくなります。

譲る米『夢』パッケージ

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「コシヒカリ」と「夢ごこち」を交互に食べられる方も多いです。

「コシヒカリ」5㎏食べたら「夢ごこち」5㎏食べて、また「コシヒカリ」5㎏食べる、というようにです。

(私もその一人です)

ぜひ一度お試しを! そして、楽しい米活を!

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