お米は作りたくても作れない、調整という名の規制があるんです。

お米は作りたくても作れない、調整という名の規制があるんです。

今回のテーマですが、意外に知らない方が多いのではないでしょうか。

知ってましたでしょうか?

お米づくりは、他の生産業と比較するとこういった事が違います。

お米がたくさん売れて足りないほどだから、「お米をたくさん作りたい」と思っても、それは出来ないんです。

普通の製造業だと、足りないぐらい売れれば、追加で製造すればいいのですが、お米はそうはいきません。

お米の流通量が管理されているからです。

お米が売れずに残れば、在庫が残ります。

そうすると次の年のお米の買取価格は下がります。

そうすると農家は生活できなくなります。

なので、お米の生産量を調整することが必要になってきます。

そのことを「生産調整」といいます。

余ったら、食べものの不足している地域や国へ送ればいいだけなのでは

と思うのですが、そんなに簡単なことではないようです。

基本的には、栽培方法による反収を考慮して、作付面積で調整されます。

弊社の場合、総作付面積のうち、うるち米(主食用)はこれだけ、加工米(もち米)はこれだけの面積で、というようにです。

このお米よくご注文頂けて売り切れになるから、もっと作付面積を増やしたい

と思っても、勝手に加工米を減らして、うるち米を増やす事は出来ません

お米農家は、仮に売れるようになっても売れる量の天井がありますので、利益も制限されます。

せっかく食べて頂くのなら、自分たちが手塩にかけて育てた、栽培履歴を説明できる、こだわりを説明できる、そんなお米を食べて頂きたいので、他から仕入れて、販売するという事はあまりしたくありません。

生産量に規制がかかるって大変ですね!

と思われるかもしれませんが、

その埋め合わせとしてなのか、協力金なのか、どう言っていいのかわかりませんが、助成金があります。

ただ、コンバインや、田植え機、トラクターなどの大型機械などを購入するときには、莫大なお金が必要となりますので、なかなかに悩ましい所です。

多くの農家の方が農業をやめられるきっかけが、そういった高額な作業機械の買い替え時期です。

今、農業従事者が減っています。

言葉を変えると、日本を支えてきた技術が廃れるという事です。

新しい技術、機械は増えてきています。日清焼きそばではなく、日進月歩で、本当に便利になりました。

ただ、農作物という「生き物」を観察し、適切なタイミングで作業する、そういった経験に裏打ちされた技術が継承されないまま、なくなってしまうというのは悲しいことです。

これからの時代、異常気象などが増えてくると思います。

温暖化も進んできています。

間違いなく、経験に裏打ちされたスキルが必要になってきます。

問題があった時に俊敏に対応できるように。

そうでなければ、お米の品質は下がるのではなかろうかと心配になります。

技術なくお米を育てていても、黒いお米、黒い粒、緑色のお米、緑の粒、白く濁ったお米、白い粒、が多くなるように思います。

 

農業従事者がどれだけ減っているのか。

農林水産省のHPを参考にしました。

https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0108/12.html

≪農業従事者の減少≫

1960年 1175万人
1965年   894万人
1970年   711万人
1975年   489万人
1980年   413万人
1985年   346万人
1990年   293万人
1995年   256万人
2000年   240万人
2005年   224万人
2010年   205万人
2015年   175万人
2020年   136万人

※農業従事者とは、農業就業人口のうちふだん仕事として自営農家に従事した世帯員数です。
1985年からは販売農家(経営耕地面積30a以上または農産物販売金額が年間50万円以上の農家)の人数となっています。

こういった統計からも、日本の農業を守るためには、コンバインや、田植え機、トラクターなどの大型機械などを購入する際に、もう少し何か対策をして頂けたらなぁ、と感じてしまいます。

ということで、今回のテーマ

「お米は作りたくても作れない、調整という名の規制があるんです」

でした。

 

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そんな農家が最近考えていること。

第4世代のお米「循環農法」=「譲る米」。

お米の栽培方法が時代とともに、

どのように変わってきたのか、

どのように注目を浴びてきたのか、

これから望まれるお米づくりとは何か、

というポイントに着目して、端的にまとめてみたのが次の4つの世代です。

(あくまで私個人の見解です)

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【4つの世代】

◆第一世代「化学農法」:化学肥料・農薬 栽培
◆第二世代「有機農法」:有機肥料・無農薬 栽培
◆第三世代「自然農法」:無肥料・無農薬 栽培
◆第四世代「循環農法」:廃棄野菜肥料・減農薬 栽培

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年代のイメージ的には(私個人の見解です)

◆第一世代「化学農法」:1950年頃(トトロの時代)
◆第二世代「有機農法」:2000年頃(シドニー五輪)
◆第三世代「自然農法」:2010年頃(なでしこジャパン「W杯優勝」)
◆第四世代「循環農法」:2022年以降(SDGs)

 

私が10年ほど前から「できたらいいな」と構想していたもので、SDGsを意識して組み立てた農法ではありませんが、廃棄野菜を再利用した肥料を用いる「譲る米」農法は、食品ロスを削減できる立派な「循環型」農業だと、思っています。

ただ焼却処分されていた廃棄野菜。

生ごみは焼却処分されるとき、二酸化炭素と、ダイオキシンを発生させます

空気汚染させます。

食品ロスを再利用という形で有効活用し、その「生命力」を次の食糧へと繋げ空気汚染まで削減する

化学肥料を使わないので、硝酸態窒素の土壌汚染を防ぎマイクロプラスチックも、川はもちろん海へも流出させません

全体の量からすると、まだまだで、スズメの涙以下の貢献具合です。

だけれども、この挑戦は価値ある一歩と思っています。

今の自分にできる事。農業従事者としてできること。

世界の環境、というとスケールが大きすぎるので、まずは日本から、それでも大きいので、まずは石川県から。

その環境と食を守り、貢献していきます

ですので、あえてタイトルを

第4世代のお米「循環農法」=「譲る米」。

としたのは、そういう想いがあったからです。

応援して頂けたら嬉しいです。

どうか今後ともよろしくお願い致します。

 

そんなSDGsの取り組みに関われている、ドキドキするような夢いっぱいのお米はコチラです。

【譲る米(コシヒカリ)】

「えっ!これもコシヒカリ?」と驚かれます。

譲る米パッケージ

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【譲る米『夢』(夢ごこち)】

炊き立ても、冷めても、2度美味しい不思議なお米。

「えっ、冷めてから食べるとまた別の美味しさがある!本当に同じお米?」

そのモッチリ感、旨み、一度食べると抜け出せなくなります。

譲る米『夢』パッケージ

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「コシヒカリ」と「夢ごこち」を交互に食べられる方も多いです。

「コシヒカリ」5㎏食べたら「夢ごこち」5㎏食べて、また「コシヒカリ」5㎏食べる、というようにです。

(私もその一人です)

ぜひ一度お試しを! そして、楽しい米活を!

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