「となりのトトロ」の時代は農業の大転換期だった!「馬耕→耕耘機」「無農薬農業→農薬農業」「カマでの草刈り→草刈り機」
「となりのトトロ」の時代は農業の大転換期だった!「馬耕→耕耘機」「無農薬農業→農薬農業」「カマでの草刈り→草刈り機」
これが今回のテーマです。
最近のいくつかの記事の年代をまとめると以下のように。
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◆1870年程:ここまでは「湿田」。この後は「乾田」になり、「馬耕」農法へ。
◆1953年程:トトロの時代。この時生まれた人は、2022年の今69歳です。
さつきが12歳だとしたら現在81歳です。
めいが4歳だとしたら73歳です。
◆1950年代:農薬の普及が始まったので、「無農薬農業」→「農薬農業」へ。
◆1955年程:「馬耕」→「耕耘機」による機械農業へ。
:「カマでの草刈り」→「エンジンの付いた草刈機(刈払機)」へ。
◆1981年 :私が生まれて、今年41歳になります(2022年)。
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このことから、ちょうど「となりのトトロ」の年代は、農業にとって大切な時代だったことが窺われます。
◆「馬耕→耕耘機」
◆「無農薬農業→農薬農業」
◆「カマでの草刈り→草刈り機」
ガラリと、農業の効率が変わります。
トトロの時代が、機械化が進む前、農薬を使う最後の、人海戦術による、本当の自然農法だったのかもしれません。
人の労力は計り知れないけど、機械を使わないから余分な二酸化炭素は排出されず、農薬を使わないから生態系も乱されることもなく、肥料も馬や牛の糞などがリサイクルされていたものを活用していたかもしれません。
こういった事から、
「となりのトトロ」の時代は農業の大転換期だった!
と言えるかもしれません。
肥料に関しては、化学肥料の肥効試験が始まったのが、明治26年(1893年)に設立された農商務省農事試験場、とありましたのが、どれくらい試験に時間を費やし、普及されたのがいつ頃なのかはよくわかりませんでした。
試験をしながらそのまま普及していったのかなぁと。
化学肥料の試験開始が、1893年。
トトロが1953年。
その間、60年の間がありますので、化学肥料が使われていた可能性もあります。
余談ですがその後、化学肥料の普及により、1980年ぐらいには、地力の低下、土壌中、地下水の硝酸態窒素の汚染増加が問題視されました。
ということは、化学肥料の試験運用が始まり、87年後には、土壌の環境が全く変わったと、言えるかもしれません。
農薬は1950年頃からなので、先と同じように、1980年を軸として考えると、農薬使用から30年経っているので、
化学肥料使用87年、農薬使用30年のダブルパンチが、土壌劣化に繋がったのかもしれません。
農薬の使用により、微生物が死滅又は弱り、
化学肥料の使用で、微生物群(土壌菌)のエサが減り、土の環境も悪くなり土の中にも住みにくくなり、
土壌が、再生能力を失ったのかもしれません。
土壌が、土壌菌たちの力で再生されようとしても、その力よりも、農薬や化学肥料によるダメージの方が大きかったのかもしれません。
回復力<ダメージ
この状態が続けば、「死」です。
土が死んでしまっては、そこに展開する生態系も元には戻れませんし、環境のバランスも崩れることは必至です。
ジブリのアニメ映画「となりのトトロ」、その奥や深し!
観ればみるほど味が出てきます。
振り返れば、子供のおかげで、いろいろと勉強することができました。
そう思うと、土壌を生き返らせるためには、その再生力・回復力の肝となる土壌菌たち(微生物群)に戻ってきてもらわなければいけません。
そう思うと、廃棄野菜を利用した有機肥料、優れた土壌菌たちを土壌に入れてやる、その大切さ、重要さが知らされます。
自然栽培のように4~5年など時間をかけている暇はありません。
最短の道は、
「外から入れてやり」、
それも、
「元々いた土壌菌たちと共存できる環境を用意して」です。
その最短の道として、今適しているのが、「譲る米」のその農法だと私は思っています。
「おばあちゃんの畑って宝の山みたいね」
と、さつきが感動していました。
「ばんばさんのお米って宝物みたいね」
と食べて頂いた方に喜んで頂けるように、真摯にお米作りに励んでいきたいと思います。
同時に特に、「譲る米」農法の研鑽にも力を入れていきます。
土を回復させる最短の農法のカギが、「譲る米」にあるからです。
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過去の記事
明治時代の初期(1870年ぐらい)までは「湿田」がほとんどで、腰まで土につかりながら田を耕していた!
となりのトトロに見る、田植え、水田管理、ごはんの釜など、昭和28年頃のこだわりが凄すぎる22か所と疑問。
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written by てぃ
こんにちわ。
趣味で野菜を作りたいといろいろと考えています。
そのまま食べても甘いニンジン。
軽く焼いて食べるだけで美味しいピーマン。
だしをかけてレンジでチンするだけで美味しいオクラ。
トロトロの液のでる下仁田ネギ。
とれたてをその場で丸かじりが最高のキュウリ。
そんな思いを巡らしながら日々お米づくりを勉強しています。
「もっとお米のことを考えろっ!」!って叱られそうですが、
美味しい野菜と、美味しいご飯の組み合わせって、最高の栄養源、元気の源って感じがしません?
そんな私が、日常の日々の中で見たこと、思ったことなどを皆さんにご紹介させて頂ければなぁと思っています。
こうやってお米って作られるんだぁ、農家の人っていっつもどんな事してるんだろう?
へー、こんなこともしてるんだぁ!
そういう新たな一面というか、そういう驚き?のきっかけになって頂けたらと思います。
これからもよろしくお願いします。
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