「ザ!鉄腕!DASH!!のDASH村の堆肥作り」を見て感じた事と「譲る米」

「ザ!鉄腕!DASH!!のDASH村の堆肥作り」を見て感じた事と「譲る米」

というタイトルをつけてみたのですが、一体どういうこと?

まず番組をみて感じた事は、

ご出演されている方、スタッフの方に対して、

お米作りをTVで紹介してくださり、本当にありがとうございます!

ということです。

この番組のすごい所は、実際に汗水流して実践されている所だと思います。

知識で知るだけと、実際に土にまみれて汚れながら、効率などを考えながら取り組まれるのとでは、全く別物だと思うからです。

私なんかは、人様を評価できるような者ではありませんので、この様な書き方をすることをお許しください。

日本人の主食である「お米」。

年々消費量が減り、生産する水田も減り、転作で麦や大豆、レンコンなども増えてきたように感じます。

私もパンは食べますし、ソバなどの麺類も大好きです。

ただ、米農家という理由だけでなく、やはり、日本人の主食であり、何千年も前から始まってきた稲作文化を、何とか後世にも繋げていきたい、お米の魅力を伝えていきたいと、日本人の一人としてひしひしと感じる今日この頃です。

そんな中、芸能人の方々が嫌な顔をせずに、米作りに臨まれる姿勢に、感動を覚えます。

お米農家の私ですら、いまだに、種もみを水につけ、芽が出た時には、

「これから今年もいよいよ始まるんだな。よろしく頼むよ」と稲に声をかけてしまいます。

稲の生命力、その命の息吹に、今でも感動しています。

水を吸うと、種もみも膨らむんですよ♪ お米を炊くときのように。

知らない方も多かったのではないでしょうか。

番組の中でこういう言葉もあったように思います。

「初めて知ったな。お米がここまで手間暇かかるって」

「手間暇をかけるから、どんどん美味しくなるんだろうね」

本当にそう思います。

私自身、特に種もみに関わる時は、マイナスなことや嫌なことを考えないようにしています。

反対にプラスなことや、楽しいこと良い思いを持つように意識しています。

周りに人がいない時には声をかけます。

「元気に育ってね」

「よくこんなに生長してくれたね」

「根っこの張りいいねぇ~」

などなど。

何も知らない人から見ると、独り言を言っているやばい奴です。

でもそういう気持ちに、お米は、稲は応えてくれると私は思っています。

北風と太陽のお話の、太陽のように、その生長を応援したいと思っています。

そして、今回の番組で驚いたのは、堆肥作りです!

ススキ、羊の毛、牛糞、トンカツの衣の油粕、お米の研ぎ汁を混ざたものを、2か月間寝かせて完成!

というものでしたが、途中酸欠にならないように混ぜたりするのかなあ、と推測します。

中途半端な発酵ではなく、微生物に、じっかりと発酵・分解し貰い、有機物を無機物に完熟させ、堆肥化する。

なかなかに、大変な作業です。

完熟させなければ、土に入れた時に、土の中で、根っこを痛める有害なガスが発生しやすくなったりするので、難しい所です。

TVでは伝わらない所ですが、おそらく匂いもツーンとしたアンモニア臭もするように推測します。

きっと「臭い」やら「汚い」とかは口に出されないかと思いますが、何しろ大変な作業です。

今実際に、ここまでの堆肥作りをしている方は、ほとんどいないように思われますが、わずかな面積でも、こういうことにチャレンジをしていく中に、今後の課題である、環境負荷の少ないお米作り、美味しいお米作り、資源の有効活用をするエコな米作りに繋がる、ヒントを見つけられるのでは、と思っています。

そして私が思うのは、こうして出来上がったお米は、もし売るとしたならば、いくらの値段をつけられるのかなあ、という事です。経営するとした場合を想像すると、、、ひえぇぇぇっ!!!

田を整備する重機のリース代、関わったスタッフさんの人件費、経費、その収穫量を考えたときに、、、、、、、、。

きっと、眠れない、、、。

DASH村はそんなコンセプトでしていないのは知っていますが、ついつい考えてしまいます。

それにしてもTVでこういう様に、お米作りを紹介して頂いて、本当に感謝しています。

ありがとうございます。

ちょっといい機会ですので「譲る米」の肥料について紹介したいと思います。

私は家庭菜園にも全く同じ肥料を使っているのですが、ツイッターの動画の方がどんなものか、わかりやすいと思い、リンクを張りました。

「譲る米」の肥料は粉末タイプのものです。

米ぬかと商品にならない野菜などを使っています。

そこに土壌菌を入れています。

肥料の材料については以下のブログの記事をご参考ください。

お米の妖精「ゆずるくん」の誕生秘話と「譲る米」無防備な赤ちゃんだからより安心できるお米を。

実はこの肥料は、DASH村のような「完熟」ではなく「中熟」の形態にしています。

中熟とは、土壌菌による有機物の発酵分解が完全に完了していない状態のことです。

さっき、私はこのブログで、しっかりと発酵分解しないと、根を痛めるガスが発生する可能性が多くなる、と書きましたが、あれ?いってることと、やっていることが反対なのでは?と疑問に思われる方もあるかもしれません。

何故あえて「中熟」の肥料を使うのか?

それは、微生物、土壌菌の活動にポイントを置いているからなんです。

どこに重きを置くのか、そこで、同じ米作りでも、品種でも、色々と、作業や効率、味が変わり、その結果、値段なども変わってきます。

よく「有機栽培」と聞きますが、植物は有機物を基本吸収しません。というかできません。

土壌の中の微生物である土壌菌たちが、発酵分解して無機物になったものを吸収します。

それが、よく聞く、窒素、リン酸、カリウム、苦土(マグネシウム)、石灰(カルシウム)などです。

とうことは、稲が栄養をしっかりと吸収するためには、土壌菌こそ大切になってきます。

農業の命が、土壌菌なのです。

という事は、農作業のポイントは、土づくりのポイントは、土壌菌をいかに増やし、いかに活性化させるかにあります。

土壌菌が少なく、いや多くても、休眠状態で眠っていたら、不活性の状態だったら、どんなに有機物が多くとも、植物の栄養の無機物が作られません。

さて話は戻りますが、完熟の堆肥を入れても、そこには有機質がありませんから土壌菌は活性化されません。なぜならば、わかりやすく言いますと、有機質は土壌菌のエサだからです。ご飯がなければしっかりと働くことができません。

そこで、「中熟」の出番です。

土壌菌のエサである有機物が残った状態なので、肥料の中にいる土壌菌も、もともと田んぼの中にいた先住民の土壌菌も共に仲良く活性化できます。

多くの土壌菌たちが手を取り合って、発酵分解を行えば、稲が吸収しやすい無機物の栄養が増えることになります。

それが、私が「中熟」の特殊肥料を選んだ理由です。

ここで確認のためにしっかりと伝えておきたい事ですが、別に今までの農法が間違っているという事を言いたいわけではありません。

農法に、間違いなどありません。その作り手の考え方の違いがそこにあるだけです。

今の農業は、こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、肥料で育てる肥料ありきの農法ばかりです。

しかしこれは費用対効果、、リスク対策、安定した収穫を考えると当然のことだと思います。

しかし、先にも述べましたように、「今後の課題である、環境負荷の少ないお米作り、美味しいお米作り、資源の有効活用をするエコな米作り」を誰かが取り組んでいかなければならないのではないか。それなら自分も微力ながら取り組んでみようと思っただけです。

そして私自身、「次世代に自信を持って遺せる、『生きた土』『生きた環境』を!」の想いもあります。

自分の子供が、またその子供が、土に種を蒔いても、芽が出なかったり、出てもすぐに病気になったり枯れたり、育っても実を付けなかったり、、、。

そんな悲しい結果になる「死んだ土」「死んだ環境」を次の世代に残してはいけないと思います。

「生きた土」「活きた土」「生きた環境」「活きた環境」

漢字は『生』『活』どちらでもいいと思いますが、とにかく、良い状態の土を次の世代に繋げていきたいと思います。

化学肥料は今、マイクロプラスチックの問題も出てきていますし、野菜から甘みがなくなる原因、土壌環境が悪くなるなど、指摘されています。

かといって、有機肥料でも、連作障害や、地力の低下は起こります。

では、何を使ったらいいのか。何に頼ったらいいのか。

私は、地球誕生の時に活躍した微生物、私はお米を生産する農家なので、その中でも土壌菌にその力を借り、「生きた土」を次の世代にバトンタッチして繋げていきたいと考えています。

そんなもう40歳になる男児の一人です。

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