「米作り」で、そもそもなぜ農薬を使うのか?「譲る米」では、病害虫目的の農薬は使ってないんです

農薬を使う目的には、主に2種類あります。

一つは、雑草対策。二つには病気(カビなども含む)や害虫対策です。

一つ目の雑草ですが、雑草の何が悪いのか?この雑草にも水田中、畦畔の2通りがあります。

まず、水田中の雑草ですが、これは雑草に栄養が奪われ、稲が元気に育たず品質や収穫量が十分なものにならないからです。また、種を落とすと来年また生えてくるからです。

次に畦畔の雑草ですが、これはカメムシなどの害虫がやってくるからです。カメムシにお米のエキスを吸われると、お米に黒い点が付きます。品質の低下につながります。また畦畔が草で覆われると幅が分からなくなり、農作業が危険になります。さらには、種も落とします。

最後にこれは大事なことですが、地主の方々からお借りしている先祖代々の大切な土地です。草を生えっぱなしにしたままではみっともなく、申し訳が立ちません。きれいに管理するのも農家の腕の見せ所です。

草刈でいいのでは?と思われるかもしれませんが、時間をかけて草を刈っても2週間ほどですぐに元に戻ります。除草剤であれば、作業時間も大幅に短縮できますし、1か月ほどは生えてきません。

二つ目の病気や害虫対策ですが、天気任せの農業において、どれだけ注意していても、暑さや寒さ、湿度などにより稲が弱り、病気や害虫が発生する場合があります。そうすると、その田のほとんどの稲がダメになることもありますので、品種やその場所によって必要になったりもします。

「譲る米」では、病害虫目的の農薬は使っていません。土壌菌のおかげで稲が丈夫になるためなのか、病害虫の被害は出ませんでした。

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