No.308  2021.05 田植えシーズン真っただ中

4月27日から令和3年度の田植え作業がはじまりました。5月に入り朝晩は冷え込みますが、昼間は初夏のように暖かい日もあり、日中と朝晩の温度差が10度近くになります。そのため、育苗ハウスでは温度管理にも気がぬけません。こまめに様子を見て被覆資材をかけたり、換気をします。そのおかげで苗もすくすくと育っています。

上の写真を見て下さい。まっすぐ苗が植えられています。GPS搭載の田植え機でも圃場ごとに違う土の硬さやほんの少しの凹凸などが原因になってしまい、まっすぐ植えるのは何気に難しいんですよ。また、田植えでは設定した苗の株数や株間通りに植えられているか、装填した肥料や除草剤が田んぼに正しく入っているか、など確認しながら進めます。皆さんも田植えをご覧になる機会がありましたら、田植え機のオペレーター(運転手)や機械の動きに注目してみてはいかがでしょうか?意外と面白いかもしれません。

 

下の写真は田植え後約二週間経過した圃場です。石川県では風が強い日が多く圃場デビューしたての苗にとっては、過酷なスタートとなっています。この時期は、水を深めにすることで苗を保温し、根の発育や肥料の吸収力を保ちます。水は、「温まりにくく冷めにくい」という特長があるため、苗を寒さから保護します。

これからは、気温の上昇とともにぐんぐん生長します。水の管理と雑草や害虫の対策を行い稲が育つのを温かく見守っていきたいと思います。