『アグリファンド石川 創立30周年記念誌
農育人(のういくじん)農を育む人』
で紹介されています。
(2008年2月 初版第一刷発行)
以下、その紹介文です。
健康と幸せのブランド
特定農業法人 (有)ばんば 白山市宮永町
暖かく優しい土で米作りを。
土を愛し、土に生きる農家。
米どころかが平野の裾野、白山市のひろびろとした田園地帯に、(有)ばんばの水田が広がっている。
オンリーワンの技術を持ち、平成十六年日本農業賞の個別 経営の部・大賞を獲得した番場睦夫さんは、この田んぼから日本中に「健康でしあわせ」を届けている。
自然と折り合いをつけながら地道な作業を繰り返すのが農業の世界。ばんばでは、無農薬・減農薬と有機肥料栽培に取り組んでおり、一般栽培と表示してあるものについても化学肥料を施行するのは一回のみ。当然、手間も時間もかかる。
「除草剤を使わないで手で草取りをするのは大変な手間。微生物を使って堆肥を作ったり、有機質肥料をブレンドするのも一苦労。だけど、たくさんの手間をかけてこそ、おいしいお米が育つんですよ」。
稲作農家としてのばんばの強みは、他には真似できない付加価値にある。ひとつは、多彩な作付け品種。ばんばではコシヒカリをはじめ、粘りがあり冷めてもおいしい「夢ごこち」、粒が大きく甘みのある「どんとこい」など、六種類の米を作り分けている。
ひとくちに〝おいしい米〟といっても、地域によって違いがあるからだ。番場さんは、電話で米の注文を受ける際には、「どちらのご出身ですか」と尋ねるほどの徹底ぶりで、さまざまなニーズにきめ細かく応えている。
もうひとつは環境にも人にも優しい独自の農法。「簡単に言えば、元気な米ができる方法。お客さんに元気な米を食べてもらって、元気で健康になってほしいんだ」と番場さんは語る。鉢巻をしめてニコニコと話す番場さんの顔を見ていると、なるほど、元気な米を食べている人は元気だと納得できる。
米の販売を通じて、健康で幸せを届けている番場さんの姿勢に共感してくれるお客さんは多く、ばんばの米は東京の自然食品店にも置かれている。
しかしどんなに販路を拡大しても、「土を愛し、土に生きる」をモットーとする生産者としての原点にブレはない。ばんばブランドとして販売する米は、自らが丹精込めて育てたものだけだ。
番場さんは、県の「森と田んぼの学校」で、地元の小学生に田植えや稲刈りを指導するなど、食農教育の先駆者としての横顔を持つ。
そんな番場さんが、今の若者に、これだけは知ってほしいということがある。それは、地道な作業を毎日続けることの大切さ。「そうした、今の日本人に欠けている職業観を示してあげるのが、農業のプロが担うべき食農育だと思うんです」。
食育から職育へ。農業のプロは今、新しい食農教育を発信している。
定番のコシヒカリに加え、ばんばのお米といえば「夢ごこち」を挙げる人が多い。特に粘りがあるお米が好まれる北陸で人気が高い。
口コミでじわじわ人気が広がり、収穫した分は毎年ほとんど売り切っている。
炊きたてはもちろん美味しい、冷めてから本領を発揮するのがこのお米。
冷たくなっても弾力が失われず、ピカピカ光って甘みもあるため、おにぎりやお弁当におすすめだろう。
春夏秋冬、自然の恵みを受けながら、雨風問わず日々汗を流すのが稲作農家の仕事。
豊かな自然と共生するために、「環境を守る必要性は、生産者も消費者も同じ。できるところから環境にやさしい農業に取り組んでいくことが、これからの農業者の務め」と話す番場さん。
特別栽培米で石川県エコ農産物としての認定も受けており、玄米で食べても、安全で安心なお米を生産、販売している。
『農育人 (農を育む人)』紹介!



















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